仮想通貨が強気相場に突入する複数の理由
仮想通貨アナリストのコール・ガーナー氏は2023年8月6日に「ビットコインと仮想通貨市場は完全な強気相場に突入する準備ができたようだ」との見解を語り、価格上昇のサインを示す複数の指標について説明を行いました。
BTCと仮想通貨市場は完全な強気相場に向かう準備ができているようだ。
強気シグナルとなる的中率の高い7つの先行指標を紹介します?
クジラの蓄積が示す強気傾向
コール・ガーナー氏は最初に仮想通貨情報企業「Jarvis Labs」の調査結果を引用して、大口保有者(クジラ)と小口保有者(サカナ)の両方が仮想通貨の購買意欲を高めていることを指摘しています。
同氏は「クジラの蓄積傾向は強気相場のバックボーンである」と述べており、この数ヶ月間で大口投資家が仮想通貨を買い集めていることを上昇要因の1つとして挙げています。
また、同氏は賢い投資家やトレーダーが「ETH」を大量に購入していることも報告しており、そのようなETH購入も好材料であると述べています。
SHIB投資家の蓄積報告も
アジアの投資家による仮想通貨買い
コール・ガーナー氏は多くの人が注目していない重要な要素として「アジア地域の取引時間で買い手が主導権を握ると、BTC・ETHの価格は上昇する傾向にある」とも語っています。
同氏は自分自身でこの市場動向をテストするためのアルゴリズムを作成したことも説明しており、「アジアは今、間違いなく買っている」とも報告しています。
Bitfinexで見られる強気相場の兆候
コール・ガーナー氏は「暗号資産取引所Bitfinexにおけるビットコイン対ステーブルコイン比率は、BTC強気相場の数週間前に急増する」とも語っています。
「Bitfinexは賢い投資家が集まる取引所である」と語る同氏は「Bitfinexのクジラは短中期的な値動きを主導していて、他の市場参加者よりも影響力が大きいため、Bitfinexのクジラは非常に重要である」と説明しています。
なお今回の投稿では、2023年7月27日に同氏が投稿した以下の画像を引用する形で、ビットフィネックスにおけるビットコイン対ステーブルコイン比率が高まっていることが報告されています。
9月には本格的な強気相場が始まる可能性?
コール・ガーナー氏は一連の投稿の中で、弱気派が指摘する「夏の季節性が市場に与える価格変動の影響」を認めた上で、「夏の季節性が市場に与える影響は人々が考える以上に大きいもので、淘汰は必ずやってくる」とも語っています。
同氏は夏の季節性がもたらす価格変動の可能性は認めているものの、そのような影響は9月までは続かないと予想しており、「過去の傾向でも9月後半から価格上昇の動きが見られている」ということも説明しています。
200週単純移動平均が重要な鍵
このように語るコール・ガーナー氏は、投稿の最後に200週単純移動平均線(SMA)の重要性を強調しています。
ビットコイン(BTC)は現在、200週移動平均線をわずかに上回る付近の価格帯で推移していますが、ガーナー氏は「週足終値が200SMAを下回ればこの強気相場は無効となる」と述べており、200SMAの維持が強気相場継続にとって重要であることを説明しています。
200週移動平均線を重要視する意見は別のアナリストからも出ており、S2Fモデルの価格予想で知られるPlanB氏は先月公開した動画の中で、BTCが200WMAを上回ったことを理由に「ビットコインの下落相場は終わった」との見解を示しています。
PlanB氏の価格予想はこちら