スウェーデンのスポーツファッションブランド大手であるBjörnBorgは、同性愛者同士の結婚を法律で許可していないロシアやその他の国々への呼びかけの意味も込めて大きなキャンペーンを考案しました。彼らはブロックチェーンの技術を使って同性愛者たちの結婚を支援しています。
ブロックチェーンに刻む結婚の証
スウェーデンのスポーツファッションブランド大手であるBjörnBorgが提供している『Marriage Unblocked』は、すべての人が身分や性別に関係なく結婚の誓いを交わして、ブロックチェーン上で匿名または誇らしげに公開することができるデジタルプラットフォームです。
BjörnBorgは『Marriage Unblockedは誰でも結婚の誓いを交わし、公的または匿名で結婚できるようにするために建てられた素晴らしいプラットフォームとウェブサイト会社である』と説明しています。
同社のマーケティングディレクターであるJonas Lindberg Nyvang氏は、『スポーツは愛であり、愛は平等である』と信じており、友人を愛するのと同じように基本的な権利があると考えています。
彼らが開発した新しいプラットフォームは、結婚したいと望んでいるにも関わらず、それを禁止されている人々に実際に結婚するための方法を提供しています。
Marriage Unblockedで婚約したスイスの女性カップル
このプラットフォームを利用して初めて結婚の誓いを交わしたのは、2人のスイス人女性でした。スイスは同性愛者の結婚を合法的に認めない87%の世界の国々の一つです。
ブロックチェーンウェディングで初めてのカップルとなったアレクサンドラ氏とシビル氏は、同性愛者同士の結婚を受け入れる社会へと確実に近づいていると語っています。
「私たちのブロックチェーンウェディングは、私たちに平等な権利や法的権利を与えることはまだありませんが、結婚の受け入れに向けて大きく前進していると感じています。」
ブロックチェーンの技術は”結婚”という新たな分野においても新しい文化ととも発展を続けています。
経済社会に起こる革命
ブロックチェーンの技術は、最先端技術であるだけでなく経済社会に大きな革命をもたらそうとしています。
スマートコントラククトや分散アプリケーションのコーディングや構築、テストなどの展開を支援している『Superblocks』の創設者であるThomas Backlund氏は「ブロックチェーンは単なる技術革命ではなく、むしろ主要な経済社会の革命である」と語っています。
彼は、結婚がどのように管理、制限され、コントロールされているかについての疑問を投げかけるとともに、それらの問題に対してブロックチェーン技術をどのように活用することができるかについての素晴らしい例としてMarriage Unblockedを賞賛しています。
BjörnBorgは現在、世界各国に住む一般のゲイカップルを招待してブロックチェーン上で結婚の契約を結んでいます。ブロックチェーン上で結ばれた結婚の誓いは永遠に続くように設計されているので、離婚や離婚問題などは起こっていません。
このようにブロックチェーンの利点を最大限に活用しているスウェーデンは、フィンテック大国として大きな成長を遂げています。
フィンテック大国スウェーデン
スウェーデンではブロックチェーン技術の活用が進んでいるだけでなく、仮想通貨の導入も非常に進んでいます。
同国での現金による取引は国のGDPの1.2%未満となっており、5年以内には物理的なお金を取り除く可能性もあると言われています。
スウェーデン国内の多くの企業が現金による支払いを受け入れていないこともあり、ほとんどの中央銀行が将来の仮想通貨取引のために電力を供給するための技術開発に取り組んでいます。またスウェーデンの銀行は現金取引を処理しない傾向もあるとも言われています。
このようにキャッシュレス経済を代表する国の一つであるスウェーデンは、昨年の時点からビットコイン(BTC)のウォレットを備えたマイクロチップを体内に埋め込むという技術も実用化されています。
ブロックチェーンや仮想通貨の技術を積極的に活用しているスウェーデンでは、「E-krona」と呼ばれるアイオータ(IOTA/MIOTA)をベースにした独自の仮想通貨の発行も計画しています。
ブロックチェーンの技術は仮想通貨とともに、世界中で多岐にわたる、あらゆる業界に大きな変化を巻き起こしています。