要請を受けて「ハマス関連の仮想通貨口座」を凍結
暗号資産取引所BINANCEが、イスラエルに攻撃を仕掛けたパレスチナ・ガザ地区を実効支配する武装組織「ハマス」に関連する仮想通貨口座を凍結したことが明らかになりました。
BINANCE(バイナンス)の共同創業者であるYi He氏は2023年10月10日に中国のメッセージアプリ「WeChat」でこのことを報告しており、「今回の措置はハマスを標的としたもので、パレスチナの人々を標的としたものではない」とされています。
なお、今回の口座凍結はイスラエルの法執行機関からの要請を受けて実施されたものであり、「ハマスは国連によってテロ組織に指定されているため、銀行などのを含めた全ての企業や組織は凍結要請に従わなければならない」ということも説明されています。
多くの人々から「口座凍結は事実なのか」と聞かれました。
ハマスは国連によってテロ組織に指定されています。そのため、銀行や取引プラットフォームを含むすべての国際組織は、凍結要請を受けた際に協力する必要があります。これはバイナンスが独自に決定できるものではありません。
私に政治的な立場はありません。どの取引プラットフォームもこの法的要求を拒否することはできません。パレスチナには政府があります。ハマスは現地の武装勢力であり、民間人を虐殺しています。
これが問題です。ハマスとパレスチナは違います。この凍結はハマスを対象としたものであり、パレスチナを対象としたものではありません。
参考までに、ロシアとウクライナの戦争中もロシア人のアカウントは凍結されませんでした。なぜ自分のアカウントが凍結されると思ったのでしょうか?何か問題があったのですか?
イスラエル警察も「仮想通貨口座凍結」を報告
「ハマス関連の仮想通貨口座凍結」については、イスラエル警察からも2023年10月10日の投稿で報告されています。
イスラエル警察のサイバー部隊は、国防省・イスラエル安全保障局・その他の国家情報機関と協力し、ハマスが活動資金調達に使用する仮想通貨アカウントの凍結に成功しました。
仮想通貨は誰でも簡単にウォレットを作成でき、世界中の人々に自由に通貨を送金できるようになっていますが、違法行為や犯罪行為における仮想通貨の使用に関しては適切な対応が求められています。
今回のニュースでは「ハマス関連の仮想通貨口座を凍結したこと」が報告されていますが、先日は今回の戦争で影響を受けた避難民を支援するために仮想通貨で寄付を受け入れる「Crypto Aid Israel」という取り組みが開始されたことも報告されています。
なお、イスラエル警察が押収した資金はイスラエルの国庫に送られる予定であるとも報じられています。
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