FLRトークンの希薄化を防ぐ狙い
Flare Networkは2023年10月13日に、FLRトークンの総供給量の約2%に相当する「21億FLR」をバーンすることを発表しました。
このバーンは「エコシステムの健全性をサポートすること」を目的としたもので、「これによってコミュニティが保有するトークンの希薄化が防止され、新規ユーザーがネットワークに参加するインセンティブが高まる」と説明されています。
バーン(焼却処分)とは、誰もアクセスできないウォレットアドレスに仮想通貨を送金して、その仮想通貨を二度と利用できないようにする行為のことを指します。バーンされた仮想通貨は事実上消滅することになるため、対象通貨の供給量が減り、通貨の希少価値が高まる仕組みとなっています。
FlareでバーンされるFLRトークンは「Flareの初期支援者」に割り当てられていたもので、最初のFlare改善提案(FIP.01)が株主へのトークン割り当てにどのような影響を与えるかについて、Flareがこれらの団体と合意に達した後、これらのトークンは配布されなくなると説明されています。
具体的には最初に「198,880,170.19 FLR」のバーンを実施、その後は現在段階的に実施されているFLR配布が完了する2026年1月までの期間にかけて「66,293,390.06 FLR」が毎月バーンされていくように設定されています。
複数年にわたるバーンの結果として、支援者は当初の割り当ての一部を受け取ることになるとのことで、これらの残りトークンは今週初めに支援者に提供されたと報告されています。
Flareの共同創設者兼CEOであるHugo Philion氏は公式発表の中で次のようにコメントしています。
株主の皆様との合意に達したことを大変嬉しく思います。FIP.01で実施された変更により、投資家のトークン割り当てにも影響を与えることは正しいことです。このバーンがなければ、投資家はFlareDropsを通じて元の割り当ての約3倍を請求することができ、コミュニティの保有が不当に希薄化することになります。
我々が燃やす21億トークンは、投資家に対する当初のトークン割り当てのほぼ40%に相当します。これはFlareDropsの競争を減らし、すべてのエコシステム参加者の持ち株の希薄化を減らすでしょう。コミュニティにとって素晴らしいニュースです。
なお、Flare Networkのトークノミクスは変更を反映して更新されており、コミュニティへの割り当ては58.3%から59.6%に増加しているとも報告されています。
36ヶ月間にわたって実施されているFLRトークンの配布は現在も続けられており、2023年10月13日には第8回目の配布が実施されています。
(Flare発表)