カルダノ財団が「ペトロブラス」と提携
カルダノ財団は2023年12月20日に、ブロックチェーン技術の理解を深めて技術採用を促進することを目的として、ブラジルの国営エネルギー会社であるPetrobras(ペトロブラス)と提携したことを発表しました。
Petrobras(ペトロブラス)は、ブラジル石油公社とも呼ばれる半官半民の石油会社であり、1日あたりの石油採掘量は200万バレル以上、ブラジル最大石油採掘会社でありながら、南半球最大の石油採掘会社であるとも報告されています。
ペトロブラス大学で教育プログラムを展開
今回の提携は”ブロックチェーン関連の教育“を目的としたもので、カルダノ財団はペトロブラス大学で「Cardano Academy」のコンテンツを提供し、ペトロブラスの従業員向けにブロックチェーン教育ワークショップを開催すると説明されています。
Cardano Academy(カルダノアカデミー)は、カルダノ財団によって開発された包括的なブロックチェーン教育プログラムであり、ブロックチェーンの可能性について詳しく知りたい人々に信頼できるリソースを提供するプログラムとなっています。
具体的な内容については「参加者はブロックチェーンの可能性について話し合い、ブロックチェーンの多様なユースケースとアプリケーションについて学習し、関連トピックに関するインタラクティブなクイズに答える」と説明されており、「プログラム立ち上げの一環としてメタバースで2つのワークショップも実施し、そのうちの1つはブラジルの状況だけでなく世界規模の規制問題も掘り下げた」とも説明されています。
提供されるカルダノアカデミーのコンテンツは、ペトロブラスの従業員研修プログラムで使用できるようペトロブラスによって調整されるとのことで、ペトロブラスの40,000人を超える従業員がアクセスできるとされています。
教育活動はシンガポールでも
参加者には証明書やNFTを提供
また、参加した従業員はコース終了時に「ブロックチェーントレーニングの証明書」を受け取ることが可能で、最初の500人は「ペトロブラス教育委員会と提携して発行されるNFT」を受け取ることもできると報告されています。
このNFTは参加者のトレーニングの進捗によって進化するように設計されているとのことで、参加者の成果を追跡して強調すると説明されています。
カルダノ財団は今回の提携について『ペトロブラスとの提携が従業員教育を通じてブロックチェーンへの理解を深め、最終的にはエネルギー部門における同技術の新たな活用事例の探求を推進するための多くの新たな取り組みの先駆けとなることを期待している』とコメントしています。
また、カルダノ財団のCEOであるフレデリック・グレガード氏と、ペトロブラスの代表者は、今回の提携について次のように語っています。
【カルダノ財団CEO:フレデリック・グレガード氏】
教育を通じたエンパワーメントは、カルダノ財団のミッションにおける中核的な部分です。この目標には、個人から企業に至るまで、社会におけるあらゆる関係者と協力して、ブロックチェーンリテラシーを達成することも含まれています。フォーチュン500企業でありながら、世界最大級の上場企業でもあるペトロブラスとのパートナーシップは「ブロックチェーン教育に対する会社の意欲」と「カルダノ財団の使命拡大」という両面を浮き彫りにするものです。
私たちはペトロブラスと提携できることに興奮しており、教育とブロックチェーン技術の新たな使用例の探求の両面で、ペトロブラスと協力できることを楽しみにしています。
【ペトロブラス】
カルダノ財団との大胆なパートナーシップは「エネルギー分野における新たなユースケースにブロックチェーンの力を活用する」という当社のミッションにおいて重要な一歩を踏み出すものです。教育はこの取り組みにおける重要な役割を果たすものであり、この革新的な新しいパートナーシップの中核をなすものとなります。
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(カルダノ財団発表)