NFTDriveEXに「アトミックスワップ機能」
シンボル(Symbol/XYM)を活用したNFT特化型ウォレット「NFTDriveEX」を展開している株式会社NFTDriveは2024年3月26日に、NFTDriveEXでアトミックスワップ機能をまもなくリリースすることを発表しました。
NFTDriveEXは、スマホやパソコンのブラウザから利用できるNFT特化型ウォレットであり、「Symbolを活用したフルオンチェーンNFTの発行機能・3Dデータ表示・QRコードによるNFT売買・仮ウォレット・マルチレベルマルチシグ」など様々な機能が搭載されています。
同社は今年2月に「NFTDriveEXがイーサリアムやポリゴンのブロックチェーンに対応したこと」を発表していましたが、近日中には「アトミックスワップ機能」がリリースされる予定だと報告されています。
なお、今回公開された資料には「JPYC・USDC・USDT・WETH」などに加えて「SHIB」のロゴも含まれています。
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アトミックスワップとは?
アトミックスワップとは、取引所などの仲介者なしで異なるブロックチェーン上の仮想通貨を安全に直接取引できる仕組みのことであり、仲介者を介すことなくユーザー同士で安全に素早く仮想通貨をやり取りできる革新的な技術となっています。
ユーザー間で単純に仮想通貨を取引した場合には「AさんにBTCを送金したらETHを送ってもらえるはずだったのに、BTCを送金したらETHが送られてこなかった」といった問題が発生する可能性がありますが、アトミックスワップを利用すればこの問題をシステム的に解決して、ユーザー間で安全に直接取引できるようになります。
仮想通貨取引所などの仲介者を介して仮想通貨を取引する場合には、取引手数料が必要になる場合があり、その仲介者を信頼する必要も出てきますが、アトミックスワップを利用すれば、仲介者を排除して迅速かつ低コストに仮想通貨を取引できるようになります。
NFTDriveEXはJPYCなどにも対応
Symbol基盤NFTを様々なトークンで購入可能に
NFTDriveEXに搭載されるアトミックスワップ機能では、Symbol上で発行されたNFTを様々なチェーン・トークンで購入できるようになるとのことで、アトミックスワップの具体的な流れについては以下のような説明が行われています。
【NFTDriveEXにおけるアトミックスワップの流れ】
- Symbolアドレスに対してEVMアドレスを紐づける
- メタデータを使って送信者・受信者・作者のEVMアドレス取得し、取引を実行したアドレスが同じかどうかを検証
- NFT購入者は支払い代金をロックしてオファーを送り、NFT販売者はNFTをロックする
- NFT購入者がロック解除してNFTを受け取ると、NFT販売者はロック解除を受けて支払い代金を受け取る
【Nドラアトミックスワップの補足事項】
- NFT購入者が支払い用トークンをロックする際には、ロイヤリティ20%をプラスした合計数量がロックされる。
- 取引期限はオファー送信から10日で、10日を過ぎると不成立とみなされロック解除が可能になる。
- 購入オファー時に発行される「解除キー」は取り出しの際に必要となるため、取引終了まで大切に保管する必要がある。
- NFT販売者はオファーを受信したら取引内容に間違いがない事を確認して署名する。署名すると「同じ解除キーのハッシュを用いたNFTのロック、必要な取引情報とネットワーク手数料の送信」が実行される。
- NFT販売者がNFTをロックすると、購入者は解除キーを使って購入したNFTを受け取る。この時、NFT購入者は10日の期限を迎えるまで自分の支払いを解除することはできない。NFT販売者は10日の期限を迎える前に料金を受け取る必要がある。
- 購入者がNFTを受け取ると解除キーがネットワーク全体に公開される。購入者は通知のためにトランザクションを販売者に送信し、販売者は支払い期限の10日を迎える前に引き出す。
- 10日を迎えると購入者は自分の解除キーによって支払いを引き出すことが出来るため注意が必要。
- 取引期限が近い場合は取引を避けるなどの注意が必要。
アトミックスワップ機能の詳細やリリース日などは明らかにされていないものの、今回の発表では「間もなくリリース予定」と説明されているため、今後の正式リリース発表にも注目です。
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