ビットコイン価格が「1,120万円」まで上昇
ビットコイン(BTC)の価格は2024年5月21日に、円建ての過去最高値となる1,110万円を突破して1,120万円まで高騰しました。
米ドル建ての過去最高値は2024年3月14日に記録した約73,800ドル(約1,154万円)で、記事執筆時点の価格は71,379ドル(約1,115万円)であるため、米ドル建ての過去最高値は更新されていないものの、日本円建てでは新たな高値が記録されています。
ビットコインでは今年3月頃から1,110万円付近のレジスタンスライン(抵抗線)を越えられない状態が続いていて、今月1日には一時的に900万円以下にまで価格が下落したため、一部のアナリストからは「30,000ドル(約470万円)付近まで下落する可能性がある」との警告も発せられていました。
しかし、2023年10月から維持されている100日移動平均線(チャート画像の青線)は現在も重要なサポートライン(支持線)として機能し続けているため、今後のさらなる価格上昇には期待が高まっています。
ビットコイン価格上昇の理由・背景は?
ビットコインの価格が上昇した理由・背景については「米国でイーサリアム現物ETFが承認される可能性が高まったという噂」が関係しているという意見が多く見られています。
イーサリアム現物ETFの承認可能性
米国のイーサリアム現物ETFについては「承認される可能性は低い」との意見が強まっていたものの、2024年5月21日にはブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏とエリック・バルチュナス氏が『イーサリアム現物ETFが承認される確率を25%から75%に引き上げた』と語っています。
更新:ジェームズ・セイファート氏と私は現物イーサリアムETFが承認される確率を25%から75%に引き上げました。
今日の午後「SECがますます政治的になりつつあるこの問題について180度方向転換する可能性がある」という話を聞いたので、現在は大勢の人が慌てています(私たちと同じように多くの人が承認されないと思っていました)。
イベントの順序については以下のNoteのツイートを参照してください。(ただし、更新情報の提出など、さらに多くの情報が得られるまで75%に制限します)
複数の報告によると、現在は証券取引所側が米国証券取引委員会(SEC)から「イーサリアム現物ETFの上場申請に関する提出書類の更新」を突如求められているとのことで、SECはこれまでの意見を180度転換してイーサリアム現物ETFを承認する可能性があると予想されています。
上記X投稿内で語られている”政治的な問題”とは2024年11月に予定されている米大統領選挙のことで、「現物ETFを承認しなかった場合には”バイデン政権は仮想通貨に否定的”という印象が強まり、トランプ氏に有利に働く可能性がある」という考えに基づいています。
なお、ドナルド・トランプ氏は今月9日に「仮想通貨支持派ならドナルド・トランプに投票すべき」と語っており、金融大手などからも「トランプ氏の再選は仮想通貨業界にプラス」との見解が語られています。
ETF承認の噂で主要仮想通貨の価格が上昇
「イーサリアム現物ETFが承認される可能性が高まった」というニュースを受けて、イーサリアム(ETH)の価格は過去24時間で20%近く上昇していますが、これに伴い、主要な仮想通貨でも10%前後の価格上昇が記録されています。
ビットコインの価格上昇はこの「イーサリアムの価格上昇」につられたものだと考えられており、重要なサポートラインが維持されていることや、半減期後の価格上昇に対する期待感などもビットコインの買いに繋がっていると考えられています。
今回主要な仮想通貨の価格が急騰したことによって、今後はその他のアルトコインにもさらなる資金が投じられる可能性もあるため、現在は仮想通貨市場全体でさらなる価格上昇に期待が高まっています。
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