新プラットフォーム「Alloy by Tether」を発表
米ドル連動ステーブルコイン「USDT」を発行していることで知られるTether(テザー)は2024年6月17日に「Alloy by Tether」と呼ばれる新しいプラットフォームを発表しました。
Alloy by Tetherは、Tetherグループのメンバーである「Moon Gold」と「Moon Gold El Salvador」によって開発されたもので『テザー資産』と呼ばれる新しいカテゴリのデジタル資産を導入すると説明されています。
テザー資産(Tethered Assets)は、流動資産や二次市場の流動性プールによる過剰担保などで価格の安定化を図る戦略を採用し、参照資産の価格を追跡できるように設計されているとのことです。
XAUT担保の米ドルステーブルコイン「aUSDT」
Alloy by Tetherでは、Tether Gold(XAUT)による過剰担保で価値が裏付けられた「aUSDT」と呼ばれる金担保型の米ドル連動ステーブルコインが最初に発行されます。
aUSDTは、1aUSDTが1ドルで安定して推移するように設計された米ドル連動型のステーブルコインで、Tether Gold(XAUT)による過剰担保の仕組みを採用している点が特徴となります。
Tether Gold(XAUT)は、スイスの金庫で保管されている現物のゴールド(金)によって価値が裏付けられた金連動型ステーブルコインであるため、aUSDTも間接的に現物の金で価値が裏付けられる形となります。
Alloy by Tetherを通じたaUSDTの発行
ユーザーはXAUTを担保として預けることによってaUSDTを発行することが可能で、この発行プロセスは「Alloy by Tether」で行うことができるとされています。
これにより、ユーザーはXAUTを売却することなく米ドル連動ステーブルコインを獲得して、取引・支払い・送金を行うことができるとのことです。
なお、Alloy by Tetherのスマートコントラクトはイーサリアムのメインネットで展開されており、ユーザーはこのスマートコントラクトで管理される仕組みを利用してaUSDTを発行できるとされています。
Alloy by Tetherでは最初に「aUSDT」が発行されますが、同プラットフォームはより広範な裏付けメカニズムを備えた様々なテザー資産を作成できるオープンプラットフォームであるため、将来的には利回りがある製品が提供される可能性もあるとのことです。
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(Tether発表)