FET・OCEAN・AGIX保有者は要確認「ASIトークン統合に関する包括的ガイド」公開

by BITTIMES   

人工知能(AI)関連の仮想通貨プロジェクトが連携して立ち上げた「Artificial Superintelligence Alliance(人工超知能アライアンス)」は2024年5月29日に、3つのAI関連トークン「FET、OCEAN、AGIX」の統合スケジュール・変更点・今後の予定などをまとめた包括的なガイドを公開しました。

今回のトークン統合では「FET、OCEAN、AGIX」という3つの仮想通貨が「ASIトークン」という1つのトークンに統合される予定で、当初の発表では「トークン統合は2024年6月11日から段階的に実施される」と説明されていました。

しかしその後はトークン統合スケジュールが「2024年7月1日から段階的に実施する」というものに変更されていて、「FET、OCEAN、AGIXのトークン保有者が今後行うべき行動」についても説明がなされています。

今回の記事では、今回発表された「ASIトークン統合に関する包括的ガイド」の要点をまとめていますので、FET・OCEAN・AGIXを保有していて、ASIトークンへの移行に参加したいと考えている方は参考にされてみてください。

ASIトークン統合計画の概要(変更内容を含む)

Artificial Superintelligence Allianceが実施する「ASIトークンへの統合計画」では、以下3つのプロジェクトがそれぞれで発行する仮想通貨が「ASIトークン」という1つのトークンに統合される。

プロジェクト名トークン名・ティッカー
Fetch.aiFET
SingularityNETAGIX
Ocean ProtocolOCEAN

ASIトークンへの統合作業は2024年7月1日から2段階で実施される予定で、フェーズ1では「AGIXとOCEANをFETに統合する作業」を実施、フェーズ2では「統合されたFETのティッカーをASIに移行する作業」を実施する。

フェーズ1ではイーサリアムブロックチェーン上で3つのトークンを統合する。他のチェーン上でトークンを保有していて、フェーズ1に参加したい場合はそれぞれのチェーンからブリッジする必要がある。カルダノやポリゴンなど他のチェーンのサポートを待つ場合は、フェーズ2まで待つことが可能。

トークン統合フェーズ1の概要

ASIトークン統合の第1段階では「AGIXとOCEANをFETに統合する作業」が実施される。この作業は2024年7月1日から開始される予定で、具体的には以下のようなことが実施される。

  • プロジェクト名とロゴの更新
  • 「AGIXとOCEANの入金・出金」を停止(移行準備のため)
  • 「FETの入金・出金・取引」は通常通り継続
  • AGIX・OCEANをFETへ移行するためのプラットフォームがSingularityDAO dApp上でオープン
  • 仮想通貨取引所で「AGIX・OCEANの上場廃止」が開始される(FETティッカーの下で現物&永久取引は継続)

メタマスクなどの自己管理型ウォレットでAGIX・OCEANを保有している場合は、FETへの交換手続きを自分で行う必要がある。

バイナンスなどの中央集権型取引所でAGIX・OCEANを保有している場合は、交換手続きなどを自分で行う必要はない。

トークン統合フェーズ2の概要

ASIトークン統合の第2段階では「統合されたFETのティッカーをASIに移行する作業」が実施される。この段階では、まだFETに変換されていないトークンのための移行コントラクトも利用可能になる。

また、イーサリアム仮想マシン(EVM)基盤のFETのための移行コントラクトも展開され、Fetch.aiメインネットのアップグレードが完了すると、メインネット上のFETトークンは自動的にASIに変換される。

フェーズ2で実施される内容は以下の通り。

  • 資産を自己管理しているコミュニティメンバーのサポート
  • ASIトークンをチェーン全体に展開
  • Fetch.aiのネットワークをASIネットワークにアップグレード
  • FET・AGIX・OCEANをASIに変換するために移行コントラクトを導入
  • イーサリアム仮想マシン(EVM)およびその他のブリッジを開設し、ASIトークンの転送を容易にする
  • 仮想通貨取引所の現物取引サービスでFETからASIへの移行を開始

⚠️詐欺に関する警告⚠️
ASIトークンへの移行では、どのフェーズでも「シードフレーズ」や「秘密鍵」などの重要情報の開示が求められることはないため、移行期間中に増加する可能性のある詐欺行為などには注意が必要。詐欺師はなりすまし・フィッシング・SNSなどを通じてトークンを盗もうとする可能性があるため、以下の公式情報源のみを信頼することが重要。
ASI公式ウェブサイト
Fetch.ai公式ウェブサイト
Ocean Protocol公式ウェブサイト
SingularityNET公式ウェブサイト

トークン保有者が行うべき行動と重要な日付

FET・AGIX・OCEANを中央集権型取引所で保有している場合は個人的に行動を行う必要はないが、FET・AGIX・OCEANを自己管理型ウォレットで保有している場合は移行手続きを行う必要がある。

2024年7月1日のトークン統合開始時に始まる知っておくべき重要イベントは以下の4点。

  • AGIX・OCEANをFETに変換するための変換コントラクトが利用可能になる
  • 仮想通貨取引所でAGIX・OCEANの入出金が停止される(移行準備のため)
  • 仮想通貨取引所でAGIX・OCEANの上場廃止措置が開始される
  • プロジェクトのブランドがサードパーティのプラットフォームを通じて「Artificial Superintelligence Alliance(人工超知能アライアンス)」に移行する

トークンの移行・交換・変換方法について

取引所で保管しているAGIX・OCEANは自動的にASIに変換されるが、ウォレットで保管しているAGIX・OCEANは自分で手続きを行う必要がある。

ASIトークンの統合は「MetaMaskTrust Wallet」のような主要ウォレットや、「LedgerTrezor」のようなハードウェアウォレットに対応する。

「全ての仮想通貨取引所がトークン統合に対応する」と保証できるわけではないものの、現在は多くの取引所から統合サポートに関する問い合わせが行われていて、全てのトークン保有者がシームレスに移行できるようにするためにできる限りの取り組みを進めている。

フェーズ1では「イーサリアムネットワーク上でのトークン統合」が実施され、フェーズ2では「BNBチェーン・カルダノなど他エコシステムとの相互運用性向上」が実施される。

各種トークンの交換レートは以下の通り。

トークン交換レート
$FET1 FET=1 ASI
$OCEAN1 OCEAN=0.433226 ASI
$AGIX1 AGIX=0.433350 ASI

自己管理型ウォレットでAGIX・OCEANを保有している場合は、そのウォレットを「SingularityDAOのdApp」でホストされる公式変換ポータルに接続して交換することになる。

交換画面のイメージは以下の画像で、画面上の指示に従ってトークンを変換できる。

(画像:Artificial Superintelligence Alliance)(画像:Artificial Superintelligence Alliance)

(画像:Artificial Superintelligence Alliance)(画像:Artificial Superintelligence Alliance)

AGIX、OCEAN、FETを初めて扱う場合は、ウォレットにトークンのコントラクト情報を追加して残高が正しく表示されるようにする必要があるかもしれないため注意が必要。

※補足事項:
トークンを変換するためのツールはまだ公開されていないものの、「ASIの公式サイト」には『非管理型ウォレットの移行リンクと詳細はここに記載されます』と記載されているため、公開後には公式サイトにもリンクが掲載されると予想されます。

ASIの公式サイトにある記載ASIの公式サイトにある記載

その他の知っておくべき重要な情報

各種トークンの交換・変換ツールは公開後に数年間は提供され続ける予定となっているため、急いで変換する必要はない。交換時には一般的な取引手数料がかかるが、追加の変換手数料はかからない。

また、交換作業中にシードフレーズなどの重要情報の入力が求められることもないため、もしも重要情報の入力が求められた場合には「偽サイト・詐欺サイトではないか?」と疑うことが重要。

ネイティブFET保有者は「ステーキングされたトークンはフェーズ2で自動的に移行される」ということを知っておくべき。ステーキング報酬は途切れることなく提供される。

流動性プロバイダーは手動で資金を引き出し、効率を最適化するために更新されたプールに再割り当てする必要がある。詳細は追って報告予定。

>>ASI公式発表はこちら
>>AI関連の最新ニュースはこちら



この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

メタプラネット「10億円分のビットコイン」を購入|追加購入予定の報告も【追記あり】

メタプラネット「10億円分のビットコイン」を購入|追加購入予定の報告も【追記あり】

チリーズ:韓国プロサッカー「Kリーグ」と提携|スポーツリーグ初のバリデータ

チリーズ:韓国プロサッカー「Kリーグ」と提携|スポーツリーグ初のバリデータ

【2019年DApps市場レポート】アクティブユーザー数は「2倍以上」に

【2019年DApps市場レポート】アクティブユーザー数は「2倍以上」に

FINSCHIA・Klaytnの統合ブロックチェーン「Kaia」6月末にメインネット公開へ

FINSCHIA・Klaytnの統合ブロックチェーン「Kaia」6月末にメインネット公開へ

無期限契約、先物、契約、、難解な用語ばかりで混乱していますか?

無期限契約、先物、契約、、難解な用語ばかりで混乱していますか?

1,400銘柄以上対応の仮想通貨決済サービス「Slash」QRコード決済機能リリース

1,400銘柄以上対応の仮想通貨決済サービス「Slash」QRコード決済機能リリース

注目度の高い仮想通貨ニュース

「ビットコインマイニングはCBDCに対する最後の防衛線」トランプ前大統領

「ビットコインマイニングはCBDCに対する最後の防衛線」トランプ前大統領

Astar Network(ASTR)総供給量の5%を処分する「大規模バーン」を提案

Astar Network(ASTR)総供給量の5%を処分する「大規模バーン」を提案

裁判所が「米SECの職権濫用」を指摘|仮想通貨関連訴訟で180万ドルの支払い命令

裁判所が「米SECの職権濫用」を指摘|仮想通貨関連訴訟で180万ドルの支払い命令

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

タイ証券取引委員会(SEC)「初のビットコイン現物ETF」承認

タイ証券取引委員会(SEC)「初のビットコイン現物ETF」承認

ゲームミームコインSPONGEがアンケート結果を公表、多くの保有者はステーキング報酬の即時請求を希望

ゲームミームコインSPONGEがアンケート結果を公表、多くの保有者はステーキング報酬の即時請求を希望

「ビットコインはルールに基づくお金、法定通貨は負債に基づくお金」ロバート・キヨサキ氏

「ビットコインはルールに基づくお金、法定通貨は負債に基づくお金」ロバート・キヨサキ氏

ウィンクルボス兄弟:トランプ前大統領に「200万ドル相当のビットコイン」を寄付【続報あり】

ウィンクルボス兄弟:トランプ前大統領に「200万ドル相当のビットコイン」を寄付【続報あり】

ハムスターコンバットがロシアで禁止となるか、代わりにPlayDogeが注目を集める

ハムスターコンバットがロシアで禁止となるか、代わりにPlayDogeが注目を集める

ビットフライヤー「FTX Japanの買収」を正式発表|今後の予定・計画は?

ビットフライヤー「FTX Japanの買収」を正式発表|今後の予定・計画は?

DMMビットコイン:不正流出したBTCの全額保証に向け「550億円の資金調達」を実施【続報あり】

DMMビットコイン:不正流出したBTCの全額保証に向け「550億円の資金調達」を実施【続報あり】

サンリオ × NTT Digital「次世代サービスへの仮想通貨ウォレット機能導入」で連携

サンリオ × NTT Digital「次世代サービスへの仮想通貨ウォレット機能導入」で連携

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介