約4億ドル、米金融大手の「ビットコイン現物ETF」大量保有が判明
2024年8月13日、米金融大手ゴールドマン・サックスが米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書で、同社が約4億1,800万ドル(約615億円)相当のビットコイン現物ETFを保有していることが明らかになりました。
報告書の詳細を見ると、ゴールドマン・サックスのビットコン現物ETF投資において、世界最大の資産運用会社ブラックロックの商品が圧倒的シェアを誇っていることがわかります。
ブラックロックが提供する「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」への投資が全体の約57%を占め、その額は約2.4億ドル(約350億円)に上ります。
注目すべきは上位4銘柄で全体の約98%を占めている点です。 IBITに続いて、フィデリティ、インベスコ、グレースケールの商品が名を連ねています。この集中投資は、ゴールドマン・サックスの戦略的判断を反映しているとの見方もあります。
After the market closed today, Goldman Sachs filed a 13F disclosing the following positions as of June 30:
— MacroScope (@MacroScope17) August 13, 2024
$238.6 million iShares Bitcoin Trust (6,991,248 shares)
$79.5 million Fidelity Bitcoin ETF (1,516,302 shares)
$35.1 million Grayscale BTC (660,183 shares)
$56.1 million…
本日の市場閉鎖後、ゴールドマン・サックスは6月30日時点の以下のポジションを開示する13Fを提出しました。
iShares Bitcoin Trust:2億3,860万ドル相当(6,991,248株)
Fidelity Bitcoin ETF:7,950万ドル相当(1,516,302株)
Grayscale BTC:3,510万ドル相当(660,183株)
Invesco Galaxy Bitcoin:5,610万ドル相当(940,443株)
Bitwise Bitcoin ETF:830万ドル相当(253,961株)
WisdomTree Bitcoin:749,469ドル相当(11,773株)
ARK 21Shares Bitcoin ETF:299,900ドル相当(5,000株)
これらはすべて今四半期時点での新しいポジションです。
フォーム13Fとは、米国証券取引委員会(SEC)に提出される四半期報告書で、1億ドル以上の資産を管理する機関投資家が保有する株式やその他の金融商品を開示するためのものです。この報告書は、投資家に市場の透明性を提供し、金融市場の信頼性を高めることを目的としています。
CoingrassのAUMと呼ばれる運用資産残高を基準としたランキングを見るとiシェアーズ・ビットコイン・トラストの高い人気が伺えます。(金額は2024年8月時点、1ドル=150円で換算)
ランキング | ETF名称 | 運用資産残高 | 手数料 |
1 | iShares Bitcoin Trust(IBIT) | 約2兆525億円($20.52B) | 0.25% |
2 | Grayscale Bitcoin Trust(GBTC) | 約1兆3,680億円($13.68B) | 1.50% |
3 | Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund(FBTC) | 約1兆430億円($10.43B) | 0.25% |
4 | ARK 21Shares Bitcoin ETF(ARKB) | 約2,730億円($2.73B) | 0.21% |
5 | Bitwise Bitcoin ETF(BITB) | 約2,230億円($2.23B) | 0.20% |
上位3つのETFで市場の大半を占めていることも注目すべき点です。
ゴールドマン・サックスの大規模なビットコイン現物ETF保有は、大手金融機関が仮想通貨市場に本格参入していることを示しているため、業界に大きな影響を与える可能性があると注目されています。
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(SEC資料)