Google Cloud、開発者向けの新サービスを提供開始
Google Cloud(グーグルクラウド)は2024年9月18日、Web3開発者向けに新たなブロックチェーンRPCサービスの提供を開始しました。
Google Cloudは、Googleのクラウドインフラ基盤やデータ解析ツールなどを提供する法人向けのクラウドサービスです。
ブロックチェーンRPC(Remote Procedure Call)とは、外部アプリケーションからブロックチェーンにアクセスして様々な指示を実行する際に利用されるプロトコルのことを指します。
Google Cloudの発表によれば、今回提供が開始された新しいブロックチェーンRPCは、Googleのクラウド技術を活用し、高い信頼性とコストパフォーマンス、優れたスケーラビリティを実現します。
これにより開発者は、ブロックチェーンへのデータアクセスやトランザクション実行などといった処理をスムーズに実装できるようになり、より簡単にブロックチェーンと繋がった分散型アプリケーションを開発できるようになります。
イーサリアムとの完全互換性を実現
Google Cloudの新たなブロックチェーンRPCは、提供開始の時点でイーサリアム(ETH)のメインネットとテストネットに対応しています。
イーサリアム向けRPCの標準規格「イーサリアム JSON-RPC」規格との完全な互換性が確保されているため、開発者はアプリケーションのコードを1行書き換えるだけで、容易にGoogle CloudのブロックチェーンRPCに乗り換えができるとのことです。
Google Cloudは発表で、今後も順次対応するブロックチェーンを増やしていく予定だとしています。
Google、Web3領域への進出を強化
Googleはこのところ、ブロックチェーンをはじめとするWeb3領域への進出を強化する動きを相次いで見せています。
2024年4月にはWeb3開発者向けのリソースを集約したWeb3ポータルをリリースしたほか、2024年5月にはブロックチェーン「スイ(SUI)」を開発するMysten Labsとの業務提携を発表しました。
今回の新たなブロックチェーンRPCの提供開始も、こうしたWeb3への取り組み強化の一環だと見られています。
イーサリアム関連の注目記事はこちら
Souce:Google Cloud公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用