ドナルド・トランプ氏とその息子たちが推進している分散型金融(DeFi)プロジェクト「World Liberty Financial」が、WLFIトークンの販売額を3,000万ドル(約45億円)に抑える方針を示したことが明らかになりました。
これは、2024年10月31日付けの米国証券取引委員会(SEC)提出資料で明らかになったもので、Bloombergなど複数の海外メディアでもこのことが報じられています。
World Liberty Financialは、約2億8,850万ドル(約437億円)相当の販売可能なトークンを有しているとのことですが、米SEC提出資料の中には「当社は最大3,000万ドル相当のトークンを販売することしか計画していない」と記載されています。
13. 募集および販売額
募集総額:288,501,188ドル
売却総額:2,703,786ドル
販売残額合計:285,797,402ドル回答の補足説明(必要に応じて)
TOA(募集総額)は販売可能な最大在庫です。当社は現時点で3,000万ドル相当のトークン販売を計画しており、その後は販売を終了する予定です。TAS(売却総額)は当社が受け取った資産を反映するもので、概算の公正市場価格(FMV)が含まれています。
今回の資料では「約3億ドル相当の販売可能トークンがある中で、現在は約270万ドル相当のトークンのみが販売されている」ということが記載されています。
この募集では最大3,000万ドル相当のトークンを販売した後にトークン販売を終了すると説明されているため、海外メディアでは「World Liberty Financialは、WLFIトークンの約90%を米国外で販売する方針だ」と報じられています。
World Liberty FinancialのプロジェクトやWLFIトークンの販売は大きな注目を集めていましたが、WLFIトークンの販売は当初の目標を大幅に下回っていたため、今回のニュースについては「目標を大幅に下回ったことを受けて資金調達目標を削減した」とも報じられています。
なお、World Liberty Financialは特定の条件を満たす機関投資家や富裕層の個人に対して無制限の資金調達を行うことができる「規則D」と呼ばれる規定を利用して米国内の投資家向けにトークンを販売しているとのことで、現在は348人の投資家に約270万ドル相当のトークンを販売していると報告されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.79円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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