HyperLiquidのTVLが10億ドル以上減少|北朝鮮からのハッキング懸念が影響か
HyperLiquidのTVLが大幅減
DeFi関連のデータを収集するDeFiLlamaの2024年12月24日の情報によると、HyperLiquidのTVLが過去1週間で10億ドル(約1,570億円)以上減少していることが分かりました。
HyperLiquidは高性能なDEX・ブロックチェーンとして知られ、11月下旬にはネイティブトークンである「HYPE」の大規模なエアドロップが実施されました。価格やTVLも順調に伸びており、現在もっとも注目を集めているプロジェクトの1つです。
一方、直近の1週間でTVLが10億ドル以上減少し、約3割が失われました。その一因として、北朝鮮からのハッキング懸念があるとコミュニティから指摘されています。
セキュリティ研究者のTay氏が12月23日にX(Twitter)に投稿した内容によると、北朝鮮と関連していると見られるアドレスが、HyperLiquid上で70万ドル以上(約1,100万円)の損失を出しました。Tay氏は、北朝鮮関連のアドレスが通常トレードをすることはなく、ハッキングするためのテストとして行われているという見解を明かしています。
DPRK's trading career is...uh....going.....🙈
— Tay 💖 (@tayvano_) December 22, 2024
tbh if i was the dude managing Hyperliquid's 4 validators (or those fucking ghetto ass binaries on gh) I would be shitting my pants right now.
Hyperliquid dudes dont seem worried at all though so im sure its fine. 🫠 pic.twitter.com/JrrU7t1sJe
北朝鮮(DPRK)の取引履歴(HyperLiquidにおける)が...
正直に言って、私がHyperLiquidの4つのバリデーターの管理者だったら、今頃パニックになっていると思います。でも、HyperLiquidの人たちは心配してなさそうです。
Tay氏の見解を参考にすると、HyperLiquidをハッキングのターゲットにしている可能性があります。該当の投稿はX上で大きな反響があり、HyperLiquidの安全性に懸念の声があがりました。ただし、現時点でTay氏は脆弱性が発見された根拠は見つからないと結論付けています。
北朝鮮はDMMビットコインの事件にも関与
HYPE公式は安全性をアピール
懸念を受けて、HyperLiquidのディスコードのアナウンスメントでは「HyperLiquidは、北朝鮮関連と見られるアドレスの活動を認識しています。一方で、HyperLiquidに対する北朝鮮の攻撃や、その他のいかなる攻撃も発生しておらず、安全は確保されている状態です」というコメントを発表しました。
また、「バグ報告に対する報奨金プログラムを常に提供しており、ブロックチェーン分析においても最高水準の基準を遵守しています」というコメントも発表し、バグや脆弱性に関する取り組みもアピールしました。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.1円)
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Souce:DeFiLlama
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用