スイス大手スーパー「SPAR」仮想通貨&ステーブルコイン決済を大規模導入|100銘柄以上に対応

スイス大手スーパー「SPAR」仮想通貨&ステーブルコイン決済を大規模導入|100銘柄以上に対応(Swiss Retail Giant SPAR Rolls Out Crypto and Stablecoin Payments Nationwide, Supporting 100+ Assets)
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スイス全土100店舗以上で仮想通貨決済を導入

スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」は2025年8月14日に「Binance Pay」や「DFX swiss」との提携を通じて、スイス国内100店舗で仮想通貨決済やステーブルコイン決済を導入したことを発表しました。

SPAR(スパー)は、グローバルライセンスを通じて50カ国で事業を展開する世界最大の小売りチェーンであり、2025年4月にはスイスのフィンテック企業「DFX Swiss」との提携を通じて、スイス・ツーク市のスーパーでビットコイン(BTC)決済を試験導入したことが報告されていました。

今回の発表はこれに続くもので、新たな提携を通じてスイス全土の100を超えるSPAR店舗で仮想通貨決済を導入し、日常的な食料品をステーブルコインやその他の暗号資産で購入できるようにしたとの公式発表が行われています。

100銘柄以上に対応・対応店舗は今後も拡大予定

SPAR店舗で支払いに利用できる仮想通貨は100種類を超えているとのことで、ユーロや米ドルに裏付けられた主要なステーブルコインも利用可能、Binance Payのアプリを通じてガス代(ネットワーク手数料)無料で直接即時決済できるとされています。

また、仮想通貨決済対応店舗は今後数ヶ月で300店舗以上に拡大予定とも報告されており、「これはスイスの食料品小売業界で仮想通貨決済システムを全国展開する初めての事例である」とも説明されています。

なお、レジで仮想通貨決済を行う場合はBinance PayアプリでDFX swissの「OpenCryptoQR」をスキャンするだけで支払いが完了する仕組みになっており、ユーザーは自分が選択した暗号資産で支払うことが可能、その後はDFX swissが仮想通貨をスイスフラン(CHF)やその他の法定通貨に変換して、SPAR店舗に法定通貨で代金が支払われる流れとなっています。

SPARスイスのマネージングディレクターであるアンドレ・シェラー氏は「仮想通貨決済はカード決済と比べて手数料を約3分の1に抑えることができ、顧客からの要望も増えている」と述べており、「DFXがBinance Payと組み合わせて提供するようなスマートウォレット決済ソリューションは未来の主流となるだろう」と語っています。

仮想通貨分野でも世界をリードするスイス

スイスは世界の金融市場をリードする存在として知られていますが、仮想通貨分野でも世界をリードしており、スイスのツーク市には仮想通貨関連企業が集まる「Crypto Valley(クリプトバレー)」と呼ばれる地域もあります。

SPARの店舗で仮想通貨決済が導入されたことによって、スイスの住民や観光客は日常生活で気軽に仮想通貨を利用できるようになったため、今回の仮想通貨決済導入は「スイス国内で“日常的な仮想通貨の利用”を拡大する大きな一歩になる」と期待されています。

SPARはオランダに本社を構えて世界で約13,900店舗を展開する世界最大の小売チェーンであり、年間売上高は470億ユーロ(約8.1兆円)に達するため、SPARの仮想通貨決済導入は暗号資産の普及を後押しするきっかけの一つにもなると期待されます。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ユーロ=172.25円)

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source:プレスリリース
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