仮想通貨に特化した資産運用会社である「Bitwise Asset Management」が、ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号通貨10種類で構成された上場投資信託(ETF)である『Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index Fund』の申請書を米国証券取引委員会(SEC)に提出したことが7月24日に明らかになりました。
「Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index Fund」は、時価総額ランキングで上位にランクインしている10種類の主要な仮想通貨で構成されており、仮想通貨市場の総時価総額の80%をカバーしています。
この商品は供給量や流動性、取引量などの環境に応じて毎月のポートフォリオが調整されるように設定されており、継続的に変化する複数のパラメータにも適用できるようになっていると報じられています。
またこれらの中には匿名性の高い通貨なども含まれており、具体的には以下の10種類の仮想通貨で構成されています。
仮想通貨名 | 比率 |
ビットコイン(BTC) | 59.3% |
イーサリアム(ETH) | 17.7% |
リップル(XRP) | 7.6% |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 6.1% |
ステラ(XLM) | 2.9% |
ライトコイン(LTC) | 2.4% |
ジーキャッシュ(ZEC) | 1.1% |
ダッシュ(DASH) | 1.1% |
モネロ(XMR) | 1.0% |
イーサリアムクラシック(ETC) | 0.8% |
しかしこの提案はまだ申請している段階であるため、従来の株式市場で取引できるようにSECからの承認を受ける必要があります。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)を運営しているウィンクルボス兄弟は、2013年から何度もビットコインETFの申請を行なってきましたが、それらは全て却下されています。
また、米国の投資会社であるDirexion(ディレクシオン)が申請しているビットコインETFに関しても、承認するかどうかの決定が9月21日まで延期されることになっています。
CNBCはSECの委員長であるJay Clayton(ジェイ・クレイトン)氏にインタビューなどを行なった結果、「SECがビットコインETFを承認する可能性は低い
」と報じており、少なくとも今年中に承認されることはないという結論を導き出しています。
しかし、仮想通貨市場においてETFへの関心が高まっていることは確実であると考えられるため、今後のSECの対応には大きな注目が集まります。