「仮想通貨ETF時代」の幕開けか
ETF専門家のネイト・ジェラシ氏は2025年10月4日、自身のX(旧Twitter)で、3日の午後だけで30件以上の仮想通貨関連ETF申請がSEC(米証券取引委員会)に提出されたことを明らかにしました。
同氏は「これはまだ始まりに過ぎない」と強調し、今後数か月以内に、考えられる限りの仮想通貨ETFがSECに申請されるだろうとの見解も示しています。
30+ crypto-related ETFs filed w/ SEC this afternoon…
Just the beginning.
Any crypto ETF you can possibly imagine will be filed w/ SEC over next several months.
You all have no idea what’s coming.
h/t @JSeyff pic.twitter.com/6U2ucNbf45
— Nate Geraci (@NateGeraci) October 4, 2025
午後、SECに30件以上の仮想通貨関連ETFの申請がありました…。これはまだ始まりに過ぎません。
今後数か月の間に、考えられるあらゆる仮想通貨ETFがSECに申請されるでしょう。皆さんは、これから何が起こるのか、まだ想像もつかないはずです。
業界では、ウォール街が未曾有の金融変化に備えているとの見方が広がっており、今回のETF申請ラッシュがその動きを象徴する出来事として注目されています。
DOGE・XRP_ETFが取引開始
SECの規制緩和を背景に仮想通貨ETFの申請が相次ぐ
仮想通貨ETF審査の簡略化で申請ラッシュに
大量のETF申請が相次いだ背景には、9月17日に承認されたSECの規制緩和が影響しているとみられています。
SECはこの新ルールにより、仮想通貨ETFの上場審査手続きを簡略化し、審査期間を従来の最大240日から約75日に短縮しました。
この制度変更を受け、多くの資産運用会社が新たなETF商品の申請を相次いで行いました。
アーべ・チェーンリンク・アバランチなどが申請リスト入り
SECに提出された30件以上の申請には、アーベ(AAVE)、チェーンリンク(LINK)、アバランチ(AVAX)、ライトコイン(LTC)など、主要アルトコインを対象としたETFが含まれていると報じられています。
中でもREXシェアーズ社とオスプレイ・ファンド社は、カルダノ(ADA)やアバランチ、ポルカドット(DOT)、スイ(SUI)など単一のデジタル資産に連動する21本の現物型ETFを一挙に申請しました。
両社の申請商品はステーキング報酬を組み込んだ設計が特徴とされており、資産の最大40%をケイマン籍の海外ETFに割り当てる仕組みで規制への適合も図られています。
また、ディファイアンス社がビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)を対象としたレバレッジ型(3倍)ETFを申請したことも伝えられており、暗号資産ETFのラインナップは従来の現物BTC・ETH中心から大きく拡大しました。
仮想通貨と従来の金融商品を組み合わせたハイブリッド型ETFなどの新たな提案も登場しており、ウォール街でも暗号資産を組み込んだ革新的な金融商品の登場に備える動きが加速していると指摘されています。
SEC、XRP・SOL・XLM追加を承認
米国でアルトコインETF承認ラッシュの兆し
10月に入り、米国では現物型仮想通貨ETFの承認判断が相次いで行われる時期を迎えています。
ソラナ、エックスアールピー(XRP)、ライトコイン、ドージコイン(DOGE)など主要アルトコインに連動するETFの審査期限が10月に集中しており、グレースケール社のソラナ・ライトコイン信託のETF転換提案(10月10日)やウィズダムツリー社のXRP現物ETF(10月24日)などが控えています。
ネイト・ジェラシ氏も「今週のライトコインETF申請を皮切りに、ソラナ、ドージコイン、XRP、カルダノ、ヘデラ(HBAR)のETF承認可否が続くだろう」と指摘しており、業界では今月を「ETFラッシュ(集中月)」と位置付ける声もあります。
これらのETFが承認されれば、米国市場で主要アルトコインの現物ETFが上場し、仮想通貨業界にとって歴史的な節目となる見込みです。
仮想通貨ETF関連の注目記事はこちら
Source:ネイト・ジェラシ氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像



























