ジャック・ドーシー氏「ビットコインは仮想通貨ではない」BTCの“決済通貨”論が再燃

ジャック・ドーシー氏「ビットコインは仮想通貨ではない」BTCの“決済通貨”論が再燃(Jack Dorsey says “Bitcoin is not a cryptocurrency”; BTC payment currency debate resurfaces)
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ドーシー氏「BTCは通貨」発言で議論再燃

米決済サービス企業Block(ブロック)の創業者で元Twitter CEOのジャック・ドーシー氏は2025年10月19日、自身のX(旧Twitter)で「Bitcoin is not crypto(ビットコインは仮想通貨ではない)」と投稿しました。

ドーシー氏は、ビットコインのホワイトペーパーに「crypto」という語が記載されていない点を指摘し「ビットコインは他の仮想通貨とは異なり投機的な資産ではなく決済通貨だ」と強調しました。

この主張は仮想通貨コミュニティで賛否両論を呼び、ビットコインの立ち位置を巡る議論が再び活発化しています。

ドーシー氏が語る「ビットコイン=お金」論

サトシのビジョンとホワイトペーパーの考察

ドーシー氏の投稿内容は「ビットコインは仮想通貨ではない」の一文のみでしたが、その簡潔さにもかかわらず4,500件を超えるコメントが寄せられました。

ビットコインは仮想通貨ではない

一部からは「サトシ・ナカモト自身が2010年にビットコインをピアツーピア型の仮想通貨(Crypto currency)と呼んでいた」という指摘もありましたが、ドーシー氏は「currency(通貨)」という表現に着目し、ビットコインの通貨としての側面を強調しています。

さらに、ドーシー氏は2008年に公開されたビットコインのホワイトペーパーに「crypto」という単語が記載されていない点にも言及しました。

同ペーパーではビットコインが「純粋なピアツーピア型の電子現金システム」と定義されています。

ドーシー氏の推進策と懐疑論の対立

実際、ドーシー氏はこの投稿の約1時間前に「Bitcoin is money(ビットコインはお金だ)」とも述べており、同氏が創設した決済サービス「Square(スクエア)」でビットコイン決済を広める具体策にも言及しました。

一方、ドーシー氏の見解には、ビットコインは処理能力や手数料の面で日常決済には非効率的だという指摘や、ビットコインだけが特別だという極端な姿勢への批判も寄せられています。

Ripple(リップル)社のCTOであるデビッド・シュワルツ氏もX上で「ビットコインは投機対象ではなく決済システムだと考えているのだろう」とコメントしました。

ジャックが何を伝えようとしているのか、正直よくわかりません。

ただ、どうやらビットコインは投機的な資産としてではなく、決済システムとして捉えるべきだと言いたいように思えます。

ビットコイン決済の普及が生む認識変化

ビットコイン決済インフラの整備は着実に進んでおり、それに伴い利用拡大への期待も高まっています。

ドーシー氏率いるBlock社は2025年末までに決済プラットフォーム「Square」でライトニングネットワークを活用したビットコイン決済を全加盟店に導入する計画を発表しており、低コストかつ即時のビットコイン支払いの拡大が見込まれています。

こうした動きは、ビットコインが単なる投機資産ではなく、実用的な通貨としての役割を持つ可能性を再評価する契機となっています。

今後、技術的課題の克服や実際の利用拡大が「ビットコイン=お金」という認識の定着にどのように影響するかに注目が集まっています。

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Source:ジャック・ドーシー氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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