フルクラム、スイス規制下で完全保険付き仮想通貨レンディング開始|最大年利14%を提供

フルクラム、スイス規制下で完全保険付き仮想通貨レンディングを開始|最大年利14%を提供(Fulcrum launches fully insured crypto lending under Swiss regulation offering up to 14% APY)
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フルクラム、完全保険付き仮想通貨レンディング開始

スイスのFINMA認可プラットフォームであるFulcrum Lending(フルクラム・レンディング)は2025年11月4日、主要な仮想通貨を対象に、完全保険付きの仮想通貨レンディング事業を開始したと発表しました。

この新サービスでは、ユーザーが預けたビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)ソラナ(SOL)ビルドアンドビルド(BNB)テザー(USDT)USDコイン(USDC)に対し、最大で年利14%の利息収入を得ることができます。

同社の発表によると、利率は市場変動に左右されない固定型で設定されており、利息は預け入れた通貨と同じ種類の仮想通貨で毎月支払われます。

さらに、ユーザーの預かり資産は、ロイズ・オブ・ロンドンとの提携による保険で全額保護されており、万一の事態にも備えた体制が整っていると説明されています。

フルクラム社はスイス金融市場監督局(FINMA)のライセンスを取得して運営しており、厳格な規制遵守と保険体制を備えた高利回りサービスを通じて、業界の信頼回復を目指しています。

スイス発、高利回りと安全性を両立する仮想通貨レンディング

利率最大14%、通貨ごとに最適化された設計

フルクラム社は2025年にスイスで設立された新興企業で、約6ヶ月にわたるアルファ版・ベータ版の試験運用を経て今回プラットフォームを正式リリースしました。

発表によれば、提供される利息は仮想通貨ごとに異なり、ビットコインやイーサリアムでは最大年利12%、ソラナやBNBでは最大13%、USDTやUSDCなどのステーブルコインでは最大14%に設定されています。

これらの利率は事前に固定されており市場の変動によって変わることがないため、ユーザーは安定した収益を見込むことができます。

複数ロック期間で収益性と柔軟性を両立

また、利息は月次で支払われ、ユーザーは預けた通貨と同じ種類の仮想通貨で受け取ることが可能と説明されています。

資金の引き出しについては、最短1日から最長6ヶ月まで複数のロックイン期間が用意されており、長期間預けるほど高い利回りが提供される設計となっています。

顧客資産の管理には、信頼性の高いデジタル資産カストディ企業「Fireworks(ファイアワークス)」が採用されており、預けられた仮想通貨は常にフルリザーブ(全額準備金)で保管されます。

フルクラム社は「預かり資産はボラティリティの高いトレーディングには使用せず、安全性の高い担保付き融資のみに充てている」と強調しており、ユーザー資金の追加リスクを避けつつ利回りを生み出す方針です。

ロイズ保険と過剰担保体制で顧客を保護

さらに、世界的保険市場であるロイズ・オブ・ロンドンから全額補填の保険引受を受けることで、ハッキング被害など万が一の事態にも備えています。

発表によると、プラットフォーム上の融資は全て過剰担保(オーバーコラテライズ)型で提供され、ローンに対する担保価値は常に2倍以上(LTV50%)に維持されています。

フルクラム社のマシュー・カーティスCEOは「当社はコミュニティに革新的な手段で力を与えることに注力しており、高利回りのサービスを提供すると同時に、完全な保険と規制遵守による安心感を利用者に提供しています」と述べています。

さらに「全ての運営は厳格な規制ライセンスとコンプライアンスに則って行い、顧客の信頼が報われるよう努めている」と強調し、スイス金融当局の認可の下で資産が全額保険でカバーされる点や、市場環境に左右されず最高水準の利率を提供できる点をアピールしました。

仮想通貨レンディング再興と規制強化の動向

2022年の市場低迷期には大手レンディング企業の破綻が相次ぎ、仮想通貨レンディング業界の信頼は大きく揺らぎました。

2025年現在では、各国当局による監督強化や投資家保護策の整備が進み、業界の信頼回復に向けた動きが見られます。

例えば、米大手銀行JPモルガン・チェースは、ビットコインやイーサリアムなど顧客の仮想通貨資産を担保とした融資を、早ければ年内にも開始する計画を検討していると報じられています。

各国では未承認の高利回り商品に対する規制も強化されており、米国では仮想通貨レンディング大手BlockFi社が2022年に未登録の利息サービス提供で約1億ドル(約153億円)の罰金支払いと事業改善命令を受けた例もあります。

このように安全性と法遵守が重視される中、完全保険付きかつ規制当局認可のフルクラム社の新サービス開始は、停滞していた仮想通貨レンディング業界の再興を示す動きとして注目されています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.40 円)

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Source:Fulcrum Lendingプレスリリース
サムネイル:AIによる生成画像

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Written by

BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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