仮想通貨とブロックチェーンに焦点を当てたヘッジファンドであるPantera Capital(パンテラ・キャピタル)は、過去5年間で10,000%を超えるリターンを得たことを発表しました。Dan Morehead(ダン・モアヘッド)氏が率いる同社はビットコイン価格が2019年末までに67,500ドル(約742万円)達するとの予想を立てています。
こちらから読む:これまでに語られたビットコインの価格予想
ビットコインの価格予測|2018年〜2019年末
今月で創業5周年を迎えたPantera Capital(パンテラ・キャピタル)は、その発表に合わせて同社の生涯収益率も公開しています。この発表によると、パンテラ・キャピタルの過去5年間でのリターンは、手数料や費用を控除した上で10,136.15%であったことが明らかになっています。
同社のCEOであるDan Morehead(ダン・モアヘッド)氏は、以前からビットコインの価格予想を発表しており、2013年に立てた予測も正確な予測であったことが今回の発表で示されています。
モアヘッド氏はビットコインがまだ1万円前後で取引されていた時代である2013年8月に、ある投資家に対して次のような電子メールを送信したと報じられています。
私は昨日、投資家の方とビットコインについて話をしました。彼はやや否定的に「金を買うのと同じ」だと答えましたが、それは違います。紀元前1000年に金を買うようなものです。
金融資産の99%はまだビットコインに対応していません。ビットコインが話題になった時、その価格は”0″もしくは”5,000ドル(55万円)”のどちらかになっているでしょう。
パンテラ・キャピタルはこの発表の中で、2010年7月以降のビットコイン価格をグラフ化した画像を掲載し「ビットコインの価格は一貫した指数関数的成長を遂げている」と主張しています。
同社はこの画像とともに、2019年7月までのビットコイン価格予測を発表しており、
・2018年末までに21,000ドル(約231万円)
・2019年末までには67,500ドル(約742万円)
に達するとの予測を公開しています。
Pantera Capitalの投資先
Pantera Capitalは以前から0x(ゼロ・エックス)や、リップル(XRP)などへの支援も行なっており、現在はブロックチェーン・プロジェクトと仮想通貨の両方に6500万ドル(約72億円)以上を投資しています。それらの中には、
・Augur
・BitPesa
・OmiseGo
・Veem
・Polychain Capital
・Bitcoin
などへの投資も含まれています。
現在パンテラ・キャピタルは、スケーラビリティや価格の変動性などのブロックチェーンが直面しているいくつかの課題を解決するためのプロジェクトに投資しており、最近は「PolkaDot」や「Basis」に投資し、予測市場プラットフォームである「Augur」や、Webブラウザである「Brave」にも投資しています。
これらの企業に投資している同社は、現在の仮想通貨の世界や金融市場を全体的に考察した上で、今後世界がビットコインやブロックチェーン技術のような新しい存在を受け入れる可能性は非常に高いと予想しています。
2013年8月にモアヘッド氏が送信したとされる先ほどのメールの続きには、次のような内容が記載されています。
私は銀行やVISA、MasterCard、Western Union、PayPalなどが持つ”高い信頼”が仮想通貨やそれらの決済システムに置き換わる可能性は50%以上だと考えています。
ビットコインは、現金や電子マネー、無記名債券、石版などの全ての機能を備えています。これは『金』以来初めての世界通貨であり、今までにないボーダレスな決済システムです。
Bitcoin(BTC)の買い時|ダン・モアヘッド氏
モアヘッド氏は今年6月に放送されたCNBCの番組に出演した際に、当時80万円前後で取引されていたビットコインの価格に対して「今が買うのに丁度いい時期である」とコメントしています。その後は約1ヶ月間ほど下落し、一時的に65万円近くまで価格は下落しましたが、その後は回復し、ここ最近のビットコイン価格は90万円前後で取引されています。
この他にもモアヘッド氏は投資家へのアドバイスなども語っています。以下の記事では同氏が語った仮想通貨投資で成功するための具体的な投資戦略などについても紹介しているので、こちらの内容も合わせて読んでみてください。
モアヘッド氏が明かした仮想通貨投資のアドバイスはこちら
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