Starbucks(スターバックス)でビットコイン(BTC)などの仮想通貨を使用してコーヒーを購入できるようなる可能性があると話題になっていた最近の報道を受けた同社の広報担当者は、それらの内容を否定するコメントを発表しています。
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NY証券取引所(NYSE)の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)が、スターバックスなどの大手企業と協力して仮想通貨関連の新しいサービスを開始することが先週明らかになり大きな話題となっていました。
この報道に伴い、多くのメディアで「スターバックスでビットコイン決済が可能になるかもしれない」ということが報じられましたが、Starbucksの広報担当者はこれらの報道を否定するコメントを米国メディア「MOTHER BOARD(マザーボード)」に伝えています。
マザーボードはStarbucksの広報担当者が「ビットコイン(BTC)でフラペチーノの支払いができるようになるわけではない
」と伝えたと報じています。
報道によると、スターバックスは単純に「Bakkt」という新たな仮想通貨関連会社の”主な小売業者”であるとのことで、Bakktは世界中のユーザーや企業がデジタル通貨の取引を行い、従来の米ドル(USD)のような通貨に交換できるようにすることを目的として設立されたとのことです。
またスターバックスの広報担当者は、ビットコインのような仮想通貨での支払いをスターバックスでは受け付けないことを明確に伝えることが重要だと説明しており、「ビットコインなどのデジタル資産を、スターバックスでも使用することができる米ドルに変換するだろう
」と伝えています。
つまり、Starbucksはビットコイン決済を受け入れるということではなく、ビットコインのような仮想通貨を米ドルに変換することによってスターバックスでの支払いに使用できるようにするための取り組みを行なっているとのことです。
広報担当者は、現時点でビットコインの交換や取引サービスを立ち上げることは発表しているものの、これからも引き続き新しいプラットフォームの進化に合わせて、消費者や規制当局と話し合っていく予定であるとも説明しています。
早い時期からすでに近接型モバイル決済サービスを導入していたスターバックスは、現時点ではビットコイン決済を導入する予定はないようです。今の社会には、仮想通貨決済以外にも様々な方法で電子決済を行うことができるサービスがすでに存在しているため、今後の社会ではそれらのサービスの中でもどの手段を取り入れていくのかについては、それぞれの企業や店舗によって大きな違いが生まれてくることになるでしょう。