太陽光発電を用いて仮想通貨のマイニングを行うプロジェクトが発足しました。オーストラリアのデータセンター運営会社である「DC Two」とその子会社である「D Coin」は、再生可能エネルギーを利用してビットコイン(BTC)などの採掘作業をより効率的に行うための新しい施設を建設しています。
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オーストラリアの州都パースの南に建設されたこの新しいマイニング施設は、データセンター運営会社「DC Two」と子会社「D Coin」によって開発され、「Hadouken」という会社が建設した太陽光発電所の電力が供給される予定となっています。
このプロジェクトは再生可能エネルギーを使用することによって、オーストラリアで最も低コストで高密度なデータセンターを提供することを目指しています。このセンターは仮想通貨のマイニングに世界中の人々が参加できるようにカスタマイズすることができるとも伝えられています。
公式の発表によると、同社は低いレートと優れた投資収益率を提供することによって、グローバルなビットコインマイニング事業に参入することを検討しています。このプロジェクトは、最初の段階では最大4メガワットの電力供給が期待できるとのことで、2019年には形になると言われており、その後の成長は指数関数的になると言われています。
伝えられている内容によると、同社のマイニング設備は一年間で650BTCを掘り起こすことができると言われています。これは2018年8月10日時点の価格に換算すると、約4億7,000万円に相当します。しかしながらこれは初期段階での見積もりであるため、プロジェクトが進むにつれて採掘量はさらに増加していくことになると考えられています。
注目すべきもう一つの点は、このような膨大な利益をもたらすマイニング設備が、『クリーンエネルギーで運用されている』という点です。太陽光を用いることによって、大量の二酸化炭素を排出する従来の火力発電などの電力に頼る必要がなくなるため、地球環境の保護にも貢献することができます。
ビットコイン(BTC)のマイニングによる大量の電力の消費については世界中から批判する声が出ています。このような問題に対処するために、太陽光や風力発電などを用いてマイニングに取り組むプロジェクトは、既に複数の国で既に進められています。
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このようなプロジェクトが今後さらに増えることによって、ビットコインの成長と共に地球環境をより良く改善していける可能性があります。ここ最近では様々な企業がビットコインのマイニング事業に参加しており、テレビやWi-Fiルーターでマイニングを行うことができる機器なども登場してきています。
このような流れとともに、環境にも優しい低コストなマイニング関連商品がさらに増えることに期待しましょう。