ジャマイカの証券取引所(JSE)は、仮想通貨取引サービスを2018年内にも提供することを予定しています。JSEはこの取引プラットフォームを提供するために、ブロックチェーンスタートアップである「Blockstation(ブロックステーション)」と協力して、慎重に開発を進めています。
JSEは8月14日、デジタル資産の取引プラットフォームを構築するためにブロックチェーンスタートアップ企業であるBlockstationとの覚書(MoU)に署名したことを発表しました。
実際にどのようなトークンが最初にリストされるのかは明らかになっていませんが、このプラットフォームは2018年末までには開始される予定となっています。
JSEのマネージングディレクターであるMarlene Street Forrest(マレーネ・ストリート・フォレスト)氏は、インタビューの中で「投資商品としての仮想通貨を提供することは、証券取引所がすでに提供している株式や債券およびその他の投資商品に適合している」と述べており、次のように説明しています。
最終的にはトークンが交換できるようになり、スマートコントラクトによって安全な方法でそれらの市場を提供することになります。
またフォレスト氏は、JSEのインフラは「Blockstation」の技術提供によって、新たな取引所とネットワーク上で結ばれることになり、資格を持った投資家が仮想通貨の取引を行えるようになると説明しています。
ストリート・フォレスト氏は、取引リストに仮想通貨を追加するだけでなく、ブロックチェーン技術がプラットフォームとそのクライアントにどのように利益をもたらすかについても引き続き検討し、将来的には独自の仮想通貨を発行する計画があることを示しており、次のように説明しています。
「環境は変化し、生態系全体も変化していくため、現時点では議論されてはいませんが、それに合わせて実現していく可能性はあります。」
Blockstationの共同創設者兼チーフエンタープライズアーキテクトであるJai Waterman(ジャイ・ウォーターマン)氏は、JSEと協力して交換用プラットフォームのカスタムバージョンを約6ヶ月をかけて開発していると説明しています。同氏は、市場操作などのような規制上必要となる追跡機能などのツールを追加することをJSEから求められたと説明しています。
私たちの使命は、ブローカーやディーラー、証券取引所に安全な仮想通貨の取引環境を提供することです。
私たちは、エンド・ツー・エンドで証券を取引するのと同じようなサービスをブロックチェーンと仮想通貨でできるようにするために、証券取引所にネットワークやレポジトリ向けの技術を提供しています。
しかしJSEは急いでいるわけではなく「投資家がより安全に取引を行えるようにするために時間をかけてサービスの開発に取り組んでいる」とフォレスト氏は説明しています。ジャマイカでは、2018年内には安全で信頼できる仮想通貨の取引サービスが提供されることになるでしょう。
ジャマイカ以外の国でも証券取引所が仮想通貨の取引サービスを開始することを発表しています。現段階では、それらの多くの取引所が慎重に準備を整えている段階であるため、2019年になる頃には証券取引所での仮想通貨取引が本格的に開始されることになるでしょう。