ビットコイン(Bitcoin/BTC)などの仮想通貨(Cryptocurrency)に関連する不正アクセスの被害が増加していることから、AKB48・NGT48の元メンバーであり現在は女優として活動している北原里英(Rie Kitahara)さんが『一日サイバーセキュリティ対策本部長』に就任し、サイバー犯罪の被害防止を呼びかけました。
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『一日サイバーセキュリティ対策本部長』
日本を代表するアイドルグループ「AKB48」に2008年から加入し、2015年からは「NGT48」でキャプテンを務め、現在は女優として活躍している北原里英(Rie Kitahara)さんは、8月26日に東京・新宿で開催されたイベントで『一日サイバーセキュリティ対策本部長』を務めました。
北原里英さんはイベントの中で「サイバーセキュリティの大切さをしっかりと学んで伝えていければと思います」と語り、トークショーなどを通してセキュリティ対策の重要性についての呼びかけを行いました。
このイベントに参加したおよそ1,700人の人々は、メールやSNSなどを通じて個人情報を盗み出そうとする『フィッシング詐欺』や『パソコンの乗っ取り』、『偽のWebサイトの見分け方』などについて学び、実際に疑似体験などもできる体験型の企画を通して、そのようなインターネット上に潜む脅威に対して対策をとることの重要性などについて学びました。
昨年警視庁に寄せられたサイバー犯罪の被害に関する相談の数は「13,110件」と報告されており、全体でみると減少してはいるものの、ビットコイン(BTC)のような仮想通貨に関連する不正アクセスの被害の数が増加しているといわれています。
フィッシング詐欺の脅威
今年の1月に起きた仮想通貨取引所Coinchack(コインチェック)から約580億円相当の仮想通貨ネム(NEM/XEM)が流出した事件では、同社の従業員宛に送られた電子メールが原因となっていたことが報告されています。
日本の『フィッシング対策協議会』は、仮想通貨に関連するフィッシングに関する警告を以前から何度も発表しています。
フィッシング対策協議会が公開している『フィッシングレポート 2018』の中では、フィッシングサイトのURL件数が近年大幅に増加していることが報告されています。
これらの不正アクセスは、SNSやフィッシングメールなどを利用してユーザーから直接『口座のパスワード』などのログイン情報を聞き出すような方法がとられているとのことで、『フィッシング対策協議会』などの機関はそのような“疑わしいメール”などに記載されている「URL」を安易にクリックしないようにと警告しています。
仮想通貨取引所と警察の協力
警察庁の発表によると、各種金融機関にが行なっている『モニタリングの強化』や『ワンタイムパスワード』の導入といった対策が行われていることによって、インターネットバンキングでの不正送金による被害額は大幅に減少しているものの、仮想通貨のウォレットや個人口座に不正にアクセスすることによって、別の口座へと資金を送金するといった新しい手口が増加しているとされています。
日本の警察は仮想通貨関連のサイバー犯罪と戦うために、
・SBIバーチャルカレンシーズ
・bitFlyer(ビットフライヤー)
・BITPoint(ビットポイント)
・Bitbank(ビットバンク)
・BitTrade(ビットトレード)
・Coincheck(コインチェック)
・Quoine(コインエクスチェンジ)
・GMOコイン
・Btc Box
・Money Partners
などの日本国内の主要な仮想通貨取引所10社と協力して被害防止に努めており、これらの取引所は
・相互協力
・サイバー犯罪報告通知
・犯罪捜査協力
・情報共有
・広範な被害を防ぐための措置
に合意しています。
しかし、このような努力が行われてはいるものの、依然として仮想通貨に関する必要な基礎知識やセキュリティ対策の重要性を正しく理解できていない人が多いのも事実です。今回のイベントのように国内で人気のあるアイドルがこれらの問題点を伝えることによって、より多くの人々に対策をとることや必要な知識を身につけることの重要性が伝わることを祈ります。
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