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ブロックチェーンで拡大するイタリアの小売業界ネットワーク|qiibee × Confimprese


ブロックチェーン(Blockchain)スタートアップ企業である「qiibee」は、イタリアの総商業収益の16%を占めるほどの数多くの企業が所属する小売業者協会「Confimprese」と協力して、会員ブランドにロイヤルティプラットフォームを提供しています。この協力関係が今後さらに拡大することによって、今後はさらに多くの大手ブランドで仮想通貨(Cryptocurrency)を用いた機能性の高いポイント制度を利用できるようになることが期待されます。

こちらから読む:大手ブランドを繋ぐブロックチェーン技術|基本的な仕組みから学ぶ

qiibeeとは

「qiibee」は、ロイヤルティ(*1)プラットフォームと開発者インターフェイスを提供するブロックチェーン企業です。

(*1)ロイヤルティ:特定の権利を利用する利用者が、その権利を所有している企業や人に支払う対価のこと

すべてのロイヤルティアプリケーションをトークン化することができるサービスを提供している「qiibee」は、2016年の発売以降、およそ900社にも上る国内外の様々な国際ブランドを取り入れており、スイスには10万人以上のユーザーを抱えています。

Confimpreseとは

1999年に設立された小売業者協会である「Confimprese」は、フランチャイズモデルの企業とダイレクトネットワークを持つ近代的な貿易会社で構成されているイタリアの主要な小売協会です

「Confimprese」は、イタリア国内や国外での開発を支援することによって、メンバー企業の利益を保護することを目的としており、制度的関係、国際化、ネットワーキング、小売サービスの支援などを提供することによってこの目的を実現しています。

同協会は、すでに成功しているイタリアブランドのネットワークであり、さまざまなサービスをサポートしています。300以上もの商業ブランドを有している同協会は、30,000点以上の販売数を誇っており、60万人の事業者で構成されています。

同協会のメンバーには、
・ケンタッキーフライドチキン(KFC)
・コーヒーメーカーの「Lavazza」
・イタリア最大の出版社「Mondadori」
などの大手企業も含まれており、この大規模なネットワークを活用することで、同協会はイタリアの総商業収益の16%を占めています。

拡大するブロックチェーンネットワーク

「Confluence」は、「qiibee」とのパートナーシップを結んだことによって、巨額の先行投資を行うことなくブロックチェーン技術の活用に取り組むことができます。これにより同協会の大規模なメンバーは、コストを最小限に抑えながら、「qiibee」のロイヤリティプログラムに参加することができます。

2018年8月31日時点の情報では、「qiibee」のロイヤルティ・プラットフォームは、すでに300人ほどの会員に提供されているとのことです。

「qiibee」の共同設立者兼CEOであるGabriele Giancola(ガブリエル・ジャンコラ)氏は、「qiibeeのプロトコルは、ブロックチェーン技術を使用してセキュリティを強化するだけでなく、顧客がロイヤリティトークンをその他の仮想通貨や決済手段としても利用できるようにするためのものであり、顧客は『qiibee』エコシステムの中で、ロイヤルティプログラムとトークンを常に完全にコントロールし、透明性を保つことができる」と説明しています。

このプログラムに参加する企業が今後さらに増加することによって、仮想通貨を用いた報酬プログラムはより幅広いブランドで提供されることになるだけでなく、多くの利用機会を得ることができます。イタリアで拡大するブロックチェーン・ネットワークの今後の進展にも注目です。