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Roger Ver:ビットコインのコア開発者は「経済学」を理解できていない


ビットコイン・ジーザスとも呼ばれる「Bitcoin.com」のCEO Roger Ver(ロジャー・バー)氏は、クルーズ船上で開催されるブロックチェーン・カンファレンスである「Coinsbank Blockchain Cruise」で、ビットコインの問題点やビットコインキャッシュ(BCH)の優位性、仮想通貨(Cryptocurrency)の採用がもたらす社会への影響などについてのスピーチを行い、BTCのコア開発者に対する厳しい意見を述べています。

こちらから読む:ビットコインの神とも呼ばれる「Roger Ver」とは

仮想通貨はどのように社会を良くするか

仮想通貨がどのように社会の問題を改善することができるかについて語ったロジャー・バー氏は、
一人当たりの所得の増加
平均寿命の増加
リテラシーの向上
汚職行為や賄賂などの削減
などをもたらす可能性があると述べています。

彼は「仮想通貨はコンピューターサイエンスのエンジニアリングと経済学の融合」だと説明しており、国をあげて仮想通貨を採用することによって、数々のメリットを享受することができると説明しています。

同氏は、国が経済的に自由になることが生活の質を向上させる上でどれほど重要な役割を担っているかについても語り、香港、シンガポール、ニュージーランドなどの国々が仮想通貨を採用したことによって、高い水準の財政的余裕を享受していると説明しています。

ビットコイン(BTC)の問題点

ロジャー氏はビットコイン(BTC)が2011年に人気を博した理由や、その一方で2018年に厳しい意見を受けたことの違いについても簡単な説明を行いました。

同氏は、ビットコイン以外の仮想通貨が比較的順調である理由として「ビットコインが道に迷ったから」だと指摘しています。バー氏はビットコイン本来の目的である「決済通貨」としての機能が失われていることを指摘しており、昨年はビットコインの決済通貨としての機能性が失われたために、ライトコイン(LTC)の人気が高まったと説明しています。

ビットコインの取引手数料が急激に値上がりしたことに対してバー氏は次のように述べています。

信じられますか?
BTCのコア開発者は、ビットコインの本来の目的を忘れてしまっています。

昨年のブロックチェーン上の取引では、平均取引手数料50ドル(約5,500円)の時がありました。そんなのは狂ってます。

ビットコインは本来ピア・ツー・ピア(P2P)の「決済通貨」として機能することを目的としていたにも関わらず、取引手数料が非常に高価になったことなどによって、資産として扱われていることを厳しく指摘しているバー氏は、これに加えて『BTCのコア開発者は”ソフトウェアコード”は理解しているものの、”経済学”については理解していない』と述べています。

ビットコインキャッシュ(BCH)の優位性

一連のスピーチの最後にロジャー・バー氏は、ビットコインキャッシュ(BCH)の優位性について説明してプレゼンテーションを終了しました。

バー氏は『ビットコインキャッシュはビジネスの立ち上げを容易にし、人々の財産の権利を確実なものにすることができる』と説明しています。さらに彼は『デジタル資産を導入すれば国の経済システムを改善することができる』とも述べており、その具体的な例としてベネズエラのことをあげています。

想像してみてください。
ベネズエラは今、仮想通貨を全面的に採用しています。

これは、仮想通貨がどうやって世界をより良い場所にしていくかを示す素晴らしい例です。

ベネズエラが示す「仮想通貨導入」の未来

ベネズエラでは現在、仮想通貨が急速に普及しています。同国の法定通貨であるボリバル・フエルテ(VEF)は、深刻なインフレ問題に直面していますが、その一方ではビットコインやダッシュ(DASH)などの仮想通貨が急速に普及してきており、仮想通貨決済に対応する店舗も劇的に増えてきています。

インフレの問題に焦点を当てると「悲惨な状況」が際立って見えるものの、仮想通貨決済の導入などのニュースを見ると「仮想通貨を導入した先進国」として期待の高まる面が浮かび上がって見えてきます。

最終的にベネズエラがどのような形で今の混乱を落ち着けることになるのかは、今の所はっきりとはわかりませんが、ロジャー・バー氏の言うように「仮想通貨の採用が社会をどのように変えていくか」についての代表的な例は”ベネズエラに現れている”と考えても良いでしょう。ベネズエラに関連する最近のニュースには世界中が注目しています。

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