ブロックチェーン(Blockchain)や仮想通貨(Cryptocurrency)に関連する教育がアメリカを代表する都市でも始まっています。ニューヨーク大学(New York University/NYU)は、最先端テクノロジーが急速に発達している現代社会で生き残るための術を学生に教えるために暗号化技術に関する様々な分野の学習コースを生徒たちに提供していると伝えられています。
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ブロックチェーンが学べる|New York University
ニューヨーク大学(New York University/NYU)は、学生向けにブロックチェーン技術について学ぶ機会を提供しています。
このプログラムは「NYU Stern School of Business(NYU スターンスクール・オブ・ビジネス)」によって提供されると伝えられています。「Stern School of Business」は仮想通貨とブロックチェーンの学部コースを提供するパイオニアでもありました。同大学のAndrew Hinkes(アンドリュー・ヒンクス)教授は、新しいプログラムについて次のように述べています。
私たちは、実際に何が起きているのかを学生が理解できるように、法律とビジネスの両方を理解し、新しい市場に出ていく準備を整えるための基礎となる部分を築いていくことを目指しています。
ヒンクス教授はこれらの取り組みの主な目的について、
・仮想通貨のダイナミックな動き
・法的概念
・ビジネスコンセプト
・常に動き続ける市場で生き残るための方法
などを学生が理解できるようサポートを行うことだと説明しています。
NYUの准教授であるキャサリーン・デロース(Kathleen Derose)氏は『大企業は間違いなくこれらの「トレーニングプログラム」のパートナーになる』と語っているとも伝えられています。
これは、すでに大手IT企業であるIBMがコロンビア大学と協力して 7月にブロックチェーン研究センターを立ち上げたことでも証明されています。この新しい施設はマンハッタンで立ち上げられており、すでにトップクラスの学生たちはIBMの専門家と協力して、エンタープライズレベルのブロックチェーンソリューションについて学んでいます。
NYUは今年度、コースの提供を倍増したと伝えられており、仮想通貨やブロックチェーン技術関連のクラスをより大きいクラスへと移す必要があったと説明されています。NYUの関係者は仮想通貨やブロックチェーンについて、今後はこれらの新しい技術の仕組みを理解することや法制度とのやりとりを把握することが重要になると述べています。
仮想通貨やブロックチェーンに期待する学生たち
先月仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)は「世界のトップ50にランクインする大学の42%が仮想通貨やブロックチェーン技術のクラスを少なくとも1つは持っている」という調査結果を発表しています。
この調査で対象となった172のクラスのうち、15%は経済学、金融、法律、ビジネスの分野で提供されており、4%は社会科学の分野で提供されています。これらの調査結果ではブロックチェーンや仮想通貨に関連するコースが特に高い人気を誇っていることが示されています。
また米国の大学生が関心を寄せているのは、ブロックチェーン関連の教育プログラムだけではないことも明らかになっています。3月に行われた学生ローンに関する調査では、大学生21.2%が大学ローンを仮想通貨投資に利用しており、仮想通貨の価格が上昇することによっていち早くローンを返済しようと考えていることが明らかになっています。
世界中の多くの大学生たちはすでにブロックチェーン技術に関する教育を受けており、実際に自分たちの力で分散型アプリケーション(Dapps)を構築したという事例なども報告されています。
これらの教育プログラムのほとんどはここ数年の間で開始されたものばかりでもあるため、実際に大学で技術を学んだ生徒たちの多くは現時点でも在学中であると考えられますが、あと数年もすれば、今学校で専門知識の勉強に励んでいる生徒たちが実社会に出てくることになるため、その後はさらに洗練された最新の技術が開発されることが期待されます。
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