ICOは必要ない?スタンフォード大学の学生が16種類のDAppsを開発

by BITTIMES   

スタンフォード大学の学生はDApps(分散型アプリケーション)を作成するのに、数千万円ものICO(イニシャル・コイン・オファリング)が必要ないことを証明しています。彼らはイーサリアムベースのDAppsを自らの力で16個も構築し、仮想通貨業界の新たな道をリードしています。

ICO本来の目的とは

ico

現在の主流な仮想通貨プラットフォームは、そのほとんどがトークンを販売するためにICOを利用して開発を行なっています。しかし、スタンフォード大学の学生は、これまでの典型的な方法にとらわれずに、ICOを行うことなく独自のDApps(分散型アプリケーション)を開発することを決めました。

ここ数年間に渡って、多くの企業が利益を生み出すためにICOの使用を推進してきました。一部の企業はこの方法を使用することで実際に大きな成果を上げていますが、ユーザーは価値が上がる前に最低料金でトークンを購入することができます。ほとんどの開発者は、ICOを資金調達の容易な方法として見なしていますが、投資家はそれらのトークンの価値を適切に見極めて、米国証券取引委員会(SEC)のルールに違反していないか?などもしっかりと確認する必要があります。

プロトタイプや作業用の製品がなければ、ブロックチェーンプロジェクトの開発者は、ICOを使用して数日で数百万ドル(数億円)を稼ぐことができます。そして開発者は開発を開始しますが、これはプロジェクトが確実に実行されることを保証するものではないため、多くの場合、これらのモデルは巨大な詐欺である可能性があります。

スタンフォード大学ブロックチェーン研究センター

スタンフォード大学(Stanford University)のブロックチェーン研究センター(Blockchain Research Center)が推進する『CS 359Bプログラム-ブロックチェーン上の分散型アプリケーションの設計』に参加した学生には、イーサリアムプロトコルに基づいたブロックチェーンを使用して16種類のアプリケーションを開発するプロジェクトが割り当てられました。

イーサリアム財団も支援するスタンフォード大学のブロックチェーン研究センター

CS 359Bプログラムの公式説明では、分散型アプリケーション開発の要素を説明することに焦点を当てた講義とは別に、スマートコントラクトプロトコルでDAppsを積極的に作成し開発することを強調しています。

講義のほかにも、生徒がイーサリアム(ETH)やネオ(NEO)のような現代のブロックチェーン上の新しい分散型アプリケーションを設計、実装、評価するためのプロジェクトもあります。

このプログラムに参加した学生たちは、ICOを行うことなく見事なピア・ツー・ピア(P2P)の分散型アプリケーションを構築しました。

Kickstarterは詐欺なのか?

Stanford

スタンフォード大学の学生が2018年春に開発した画期的な分散型アプリケーションには、
・Web Workflow(カスタマイズされたマーケットプレイス)
・Marlin(分散型コンテンツ配信ネットワーク)
・ImageTrust(ソフトウェア資産流通プラットフォーム)
などがあります。

2018年にスタンフォード大学で展示されたプロジェクトには、ブロックチェーンを活用した地方分権を最大化するアプリケーションがあります。これは「高性能プロトコル」や「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」などのブロックチェーンの流行に基づいており、革新性と独自性が欠如している多くのICOとは非常に対照的です。

6月26日、コーネル大学のエミン・ガン・シェアラー(Emin Gun Sirer)教授は、潜在的な投資家を「ブロックチェーン」という言葉で欺くことによって、大きな資本を調達しようとしているKickstarter(キックスターター)のキャンペーンを強く非難しました。

和訳:物理学を否定する別の詐欺Kickstarter、そしてもちろんそれはブロックチェーン上にあります。

イーサリアム財団の称賛

イーサリアム(ETH)のコミュニティは、数億円の資金調達を目的とした『"流行"や"ブロックチェーンの専門用語"ベースのプロジェクト』に頼っているICOとは違い、異なるアプローチでアプリケーションの開発に取り組んでいる学生たちが開発したプロジェクトに感銘を受けています。

イーサリアムの創設者の一人であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が以前から指摘しているように、ブロックチェーン技術はデータベースとして利用するには非常に非効率的です。

Amazon(アマゾン)などの集中型プラットフォームとは対照的に、イーサリアムのスーパーコンピュータを使用して問題を解決しようとすると、分権型アプリケーションの開発に必要な費用が100万倍に増加します。

しかしスタンフォードの学生たちは、先日イーサリアムの技術を統合して以来、ほとんど時間をかけずにこれらのアプリケーションを構築することができました。この事実は仮想通貨の世界に大きな影響を与えるでしょう。

DApps開発の知識が身につく無料ゲーム

最近は、パソコンだけあれば無料でDAppsの作成方法を勉強できるゲームなども公開されているので、興味のある方はこちらを使って勉強されてみてはいががでしょうか?

bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています

仮想通貨ニュース|新着

バイナンス創設者、愛犬「ブロッコリー」紹介でミームコイン市場が大騒動NEW

バイナンス創設者、愛犬「ブロッコリー」紹介でミームコイン市場が大騒動

「米国をブロックチェーンのリーダーに」カルダノ・アプトスが政策・技術関連で協力NEW

「米国をブロックチェーンのリーダーに」カルダノ・アプトスが政策・技術関連で協力

2024年の仮想通貨取引量「18兆ドル」に|バイナンスのシェアがわずかに低下NEW

2024年の仮想通貨取引量「18兆ドル」に|バイナンスのシェアがわずかに低下

トランプ氏、次期CFTC委員長に仮想通貨支持派ブライアン・クインテンツ氏を指名NEW

トランプ氏、次期CFTC委員長に仮想通貨支持派ブライアン・クインテンツ氏を指名

米国20州のビットコイン準備金、230億ドルの流入を呼び込む可能性NEW

米国20州のビットコイン準備金、230億ドルの流入を呼び込む可能性

ビットポイント:日本初となる「ステーキング報酬の日本円受取サービス」開始|記念キャンペーンも開催NEW

ビットポイント:日本初となる「ステーキング報酬の日本円受取サービス」開始|記念キャンペーンも開催

仮想通貨入門 - 基礎知識

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も

仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

市場分析・価格予想

ビットコイン「スーパーサイクルは健在」アルトシーズンの課題も|著名エコノミスト予想

ビットコイン「スーパーサイクルは健在」アルトシーズンの課題も|著名エコノミスト予想

資産運用大手VanEckの「2025年SOL価格予想」ソラナETF関連で進展も

資産運用大手VanEckの「2025年SOL価格予想」ソラナETF関連で進展も

ビットコイン価格「決断の時が近づいている」著名アナリスト予想

ビットコイン価格「決断の時が近づいている」著名アナリスト予想

ビットコイン10万ドル割れ|アーサー・ヘイズ氏は「さらなる下落調整」を予想

ビットコイン10万ドル割れ|アーサー・ヘイズ氏は「さらなる下落調整」を予想

アルトコインシーズンは終わり?複数のアナリストが「供給過多」の問題を指摘

アルトコインシーズンは終わり?複数のアナリストが「供給過多」の問題を指摘

ビットコイン、国家債務危機のヘッジ手段に「公正価値は約3,400万円」Bitwiseレポート

ビットコイン、国家債務危機のヘッジ手段に「公正価値は約3,400万円」Bitwiseレポート