トロントの大学「ブロックチェーン技術者」育成コース提供へ|業界のリーダーを目指す

by BITTIMES   

ブロックチェーン技術の有用性が世界中で認知されるようになり、最近では多くの企業や団体が実際の導入に向けた取り組みを開始しています。しかしその一方では"専門的な知識"を有している技術者が少ないことによる「人材不足」の問題なども目立ってきています。カナダ(Canada)最大の都市トロントにある大学「George Brown College(ジョージ・ブラウン・カレッジ)」は、世界に先駆けて「Blockchain」を学べる新しい学習コースを開始します。

こちらから読む:カナダ有名大学も取り扱う「ブロックチェーン」基礎知識を"5分"で

George Brown College

George-Brown-College

カナダ最大の都市であるトロントに1967年に設立された"全米で3番目に優れた研究大学"にランク付けされたこともある「George Brown College(ジョージ・ブラウン・カレッジ)」は、ブロックチェーン技術に焦点を当てた新しいコースを今年の秋から開始します。

カナダ経済の商都としても知られ、金融や経済、航空宇宙、運輸、医療、観光、スポーツなどのあらゆる産業基盤が発達しているトロントにとって、この決定は今後のさらなる発展を促進するための「重要な一歩」でもあります。

同大学でコンピューター技術学部の教授を務めているアルバート・ダンソン(Albert Danison)氏は、「Walmart」や「FedEx」などをはじめとした多くの大手企業が"分散型台帳技術"に注目していたことを知り、「ブロックチェーン技術者」の育成の重要性に気付いたことを語っています。

世界に革命をもたらすとも言われる「分散型台帳技術」に世界を代表する数々の大手企業が着手しているという事実について真剣に考えたダンソン氏は、ブロックチェーン技術について次のように述べています。

大手企業の人々は、私に「人材が不足している」と言いました。
そのような企業の多くは"必要なスキル"を持つ人材が不足しているため、100万ドルもの価値がある未完成のプロジェクトを抱えています。

私たちはこのような状況の中で"フォロワー"ではなく"リーダー"でなければなりません。

ブロックチェーン業界からの支援も

ConsenSys-logo

「George Brown College」が開始する今回の取り組みは、ブロックチェーン業界からの大きな支持を得ています。

イーサリアム(Ethereum/ETH)の共同創設者であるJoseph Lubin(ジョセフ・ルービン)氏が率いる「ConsenSys」や「ChainsSafe Systems」といったブロックチェーン業界を代表する企業は、カリキュラムの開発のために協力しています。

「ブロックチェーン・コース」は今年の秋に開始される予定となっており、分散型アプリケーション(Dapps)の作成」や「ブロックチェーンプラットフォームの設計」などについての授業が行われるとされています。

ブロックチェーンのコースは2つのクラスが用意されており、3学期目の学生は実際にブロックチェーン企業から提供されたプロジェクトを開発するために「共同学習」または「統合学習」のどちらかを選択することができます。

仮想通貨ではなく「ブロックチェーン」に焦点

blockchain

スタンフォード大学(Stanford University)やマサチューセッツ工科大学(MIT)などの名門大学はすでにブロックチェーン技術に関する授業を開始していますが、「George Brown College」で教えられるコースの内容は、それらの大学の授業とは『大きな違いがある』とダンソン氏は述べています。

彼ら(MITなど)は既にそのようなコースを提供していますが、それらのクラスは主に仮想通貨を愛している熱狂的な教授によって提供されているため、そのほとんどが"仮想通貨"の授業になっています。

「ブロックチェーン技術を導入する」という発表はここ数ヶ月間で急速に増えており、そのような発表は企業のみならず金融機関や政府機関などでも行われています。

技術の需要が高まるにつれて「開発者」や「技術者」が求められているものの、それらの技術を理解している人や実際にシステムを実装できる人は非常に限られているため、暗号化技術関連の「教育」が非常に重要になってきています。

「ブロックチェーン技術」は現代社会の数多くの業界に変化を与えるように設計されていますが、これらの技術が本格的に実用化されるために必要な「技術者」や「専門家」の数は依然として不足しています。

「George Brown College」などのようにブロックチェーン技術を基礎から学ぶことができる大学が増えることは、これからの市場の発展にとっても特に重要なことの一つであると言えるでしょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

大学のブロックチェーン研究「世界規模で推進」Ripple社の支援プログラムに11校が参加

大学のブロックチェーン研究「世界規模で推進」Ripple社の支援プログラムに11校が参加

中央管理で成長する仮想通貨「BinanceCoin/BNB」大手格付け機関が評価

中央管理で成長する仮想通貨「BinanceCoin/BNB」大手格付け機関が評価

中央アフリカ共和国:ビットコイン(BTC)を「通貨」として採用

中央アフリカ共和国:ビットコイン(BTC)を「通貨」として採用

Twitter最高財務責任者「ビットコインの採用を検討中」と明かす|給与払い・投資など

Twitter最高財務責任者「ビットコインの採用を検討中」と明かす|給与払い・投資など

フィデリティ:個人投資家向け暗号資産取引サービス「Fidelity Crypto」提供へ

フィデリティ:個人投資家向け暗号資産取引サービス「Fidelity Crypto」提供へ

VeChain:ブロックチェーン基盤の「食品安全ソリューション」正式リリース

VeChain:ブロックチェーン基盤の「食品安全ソリューション」正式リリース

注目度の高い仮想通貨ニュース

シバイヌ新L3のユーティリティ&ガバナンストークン「TREAT」の獲得方法|LUCIE氏が説明

シバイヌ新L3のユーティリティ&ガバナンストークン「TREAT」の獲得方法|LUCIE氏が説明

ビットボットとCrypto.ComのCRO:2024年の成長に注目が集まる銘柄?

ビットボットとCrypto.ComのCRO:2024年の成長に注目が集まる銘柄?

カルダノ基盤のSNS「VYRA」リリース|トークン報酬機能も追加予定

カルダノ基盤のSNS「VYRA」リリース|トークン報酬機能も追加予定

dHealth Network(DHP)「COSMOS版のブロックチェーンエクスプローラー」が登場

dHealth Network(DHP)「COSMOS版のブロックチェーンエクスプローラー」が登場

イーロン・マスク氏率いる「Tesla」2024年第1四半期もビットコインを保持

イーロン・マスク氏率いる「Tesla」2024年第1四半期もビットコインを保持

米検察:BINANCE創業者CZ氏に「懲役3年」を求刑

米検察:BINANCE創業者CZ氏に「懲役3年」を求刑

マツダ初のデジタルアートNFT「Meta-Mazda」Astar上でローンチ

マツダ初のデジタルアートNFT「Meta-Mazda」Astar上でローンチ

2024年4月に成長が期待される仮想通貨

2024年4月に成長が期待される仮想通貨

シバイヌ(SHIB)「CDSA参加の重要性と影響」主任開発者Shytoshi Kusama氏が説明

シバイヌ(SHIB)「CDSA参加の重要性と影響」主任開発者Shytoshi Kusama氏が説明

Shibariumがさらに高速&低コストに?5月2日に「大型アップグレード」を予定

Shibariumがさらに高速&低コストに?5月2日に「大型アップグレード」を予定

Google検索「ビットコインアドレスの残高確認」が可能に|複数のアドレス形式に対応

Google検索「ビットコインアドレスの残高確認」が可能に|複数のアドレス形式に対応

ビットコイン「60,000ドル台まで価格急落」今後はどこまで下がるのか?

ビットコイン「60,000ドル台まで価格急落」今後はどこまで下がるのか?

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す