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LINKトークン:LINE独自の仮想通貨が「BITBOX」に上場 ー 10月16日から取引開始


LINE(ライン)は、独自の暗号通貨「LINKトークン」が2018年10月16日から仮想通貨取引所「BITBOX(ビットボックス)」で売買可能になることを発表しました。同社はこれに合わせて「商品レビュー」「グルメレビュー」「未来予想」「スポットSNS」「Q&A」の分野に関連する、新しい5つの分散型アプリケーション(DApps)サービスを展開していく計画も明らかにしています。

こちらから読む:仮想通貨取引所「BITBOX」とは?LINE関連のニュースから

仮想通貨「LINK」と日本国内向けポイント「LINK Point」

LINE(ライン)が海外向けに発行する独自の仮想通貨「LINK」は、仮想通貨取引所「BITBOX(ビットボックス)」で2018年10月16日から取引可能になります。

同社が今後リリースを予定している複数のアプリケーションでの「報酬」としても獲得することができるこの仮想通貨は「BITBOX」を通じてその他の仮想通貨に交換することが可能になります。

また、日本国内のユーザーには「LINK Point」と呼ばれるポイントが発行されることになっており、こちらのポイントは「LINKエコシステム」に参加しているその他の分散型アプリケーション(DApps)で利用できるだけでなく「LINEポイント」に交換することによって、1ポイント=1円として日本国内にある約9万4,000箇所で利用することができる「LINE Pay」を通じた決済やLINEのサービス内で支払いに利用することもできるようになっています。

「LINE Token Economy」始動|5種類のDAppsも

「LINE Token Economy」のイメージ(引用:linecorp.com)

LINEは、独自の経済圏の構築に向けた「LINE Token Economy(ライン・トークン・エコノミー)」の構想に関する詳細情報も公開しています。

「LINE Token Economy」は、同社が独自開発したブロックチェーン・ネットワークである「LINK Chain」を基盤にした「LINKエコシステム」を構築し、「ネットワーク上でサービスを提供する人々」と「サービスを利用するユーザー」の関係をより平等にし、その両者が共に成長していくことができる環境作りを目指しているトークンエコノミー構想です。

ユーザーは、今回新しく発表された複数の「分散型アプリケーション」のサービスや、これからさらに増加する一連のサービスに登録し利用することによって、それらのサービス内での行動や貢献レベルに応じて、報酬として「LINK Point」や「LINK」を獲得することができます。

また、現在は開発者用のキットを公開するための準備も進められているとのことで、2019年中に公開することを目指した取り組みを行なっているとのことです。このキットが公開されることによって、LINE以外が提供しているサービスでも参加することができるようになるため、サービスの開発者は、アプリケーションを開発するために膨大な時間やコストをかける必要なく「LINE Token Economy」に参加することができようになるとされています。

LINKのロードマップ(引用:linecorp.com)

知識共有プラットフォーム「Wizball」

「Wizball」は、メンバー間で知識を共有するための「Q&Aプラットフォーム」です。

LINE独自のブロックチェーンである「LINK Chain」上に構築されているこのプラットフォームは、他のユーザーと知識を共有してサービスの価値を向上することに貢献したユーザーに対して報酬が支払われる仕組みとなっています。

「Wizball」コミュニティのメンバー同士で情報を共有しつつ、その内容に応じた報酬を受け取れるようなっているため、ユーザー同士が情報交換を行うための理想的な環境が構築されていくことが期待されています。

9月13日には、すでに「Wizball」のベータ版が公開されており、10月下旬には本格的にアプリの提供が開始される予定となっています。

未来予想プラットフォーム「4CAST」

「4CAST」は、未来に起きることをコミュニティメンバーと予想して楽しむことができる「未来予想プラットフォーム」です。

このコミュニティに参加しているメンバーの知識を共有して未来の予想を出し合うことによって「未来予想の精度」がより向上していくことが期待されています。

このサービスも「Wizball」と同様にサービスの価値の向上に貢献したユーザーに対して「LINK Point」が報酬として支払われる仕組みとなっています。

こちらのアプリは9月4日からベータ版がリリースされており、2018年内には本格的にアプリの提供が開始されると伝えられています。

商品レビュープラットフォーム「Pasha」

「Pasha」は、日常生活を送る中で身の回りにある商品の写真を撮影し、レビューを投稿したり、検索したりすることができる「商品レビュープラットフォーム」です。

情報を検索したい商品がある場合には、その商品の写真を撮影するだけで「Pasha」のデータベースに保存されている商品の情報を確認することができるようになります。

これらの情報は「Pasha」のユーザーが投稿したデータに基づいて構成されており、情報を提供したユーザーには報酬が支払われる仕組みとなっています。こちらのサービスは2018年内には公開される予定とのことです。

グルメレビュープラットフォーム「TAPAS」

「TAPAS」は、日本全国の飲食店情報を共有するための「グルメレビュープラットフォーム」です。

このサービスでは、飲食店で受け取った「レシート」をカメラで読み込むことによって、そのお店に関する「写真」「コメント」「評価」などを投稿することができる仕組みとなっているため、実際にお店を利用したユーザーによる”信頼できる情報”が共有される仕組みとなっています。

それらの情報を共有したユーザーには報酬が支払われる仕組みとなっており、店舗の情報や実際に食べたメニューなどはレシートを読み取る際に自動的に反映されるようになっています。こちらのサービスも2018年内には公開される予定となっています。

ロケーションSNSプラットフォーム「STEP(仮)」

「STEP(仮)」は、旅行などで訪れた場所の情報や思い出を記録・共有することができる「SNSプラットフォーム」です。

公開した写真に「位置情報」と「タグ」を入力することによって、旅行先での思い出を「BOOK」としてまとめることができます。

自分で作った「BOOK」は他のユーザーに公開することもできるようになっており、それらの”旅行情報”は閲覧数が増えるほど評価が高まるようになっているため、人気を集めるほど高い報酬を得ることができるようになっています。こちらのサービスも2018年内の公開を予定しています。

仮想通貨関連サービスのリリースが続々と

長い間待ち望まれてきた「LINE」のブロックチェーン関連サービスが、いよいよ本格的に開始されることになります。仮想通貨市場も2018年に入ってから今まで続いてきた下落も一定の価格で落ち着きつつあり、いくつかの仮想通貨は回復する兆しが見え始めています。

その他の企業が開発している幾つかのサービスも、10月以降には本格的に利用できるようになると報告されているため、今後は仮想通貨を実際に幅広い分野で利用できる新しい時期に突入することになるでしょう。