イーサリアム(ETH)の考案者として知られるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、Twitter(ツイッター)上で行われた一連の会話の中で『最終的にプロジェクトを離れることを計画しているか?』という問いに対して、そういった動きがすでに始まっていることを語り『自分自身がいなくてもEthereumネットワークは必ず生き残る』と回答しました。
こちらから読む:イーサリアムの考案者「ヴィタリック・ブテリン」とは
Vitalik Buterin:イーサリアムからの離脱
ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、イーサリアムをベースとしたアルトコインプロジェクトのサポートなどに関する様々な問題についての話し合いを行っている中で、彼が”保有しているETHを使って「ポンピング(*1)」しているのではないか?”という避難を受けました。
(*1)ポンピング:時価総額の低い仮想通貨をあらかじめ安い価格で購入した後に、その他の人々に「買い」を煽って価格が高騰した時に売り抜ける手法
これらの議論の中で、ある一人のユーザーから『最終的にプロジェクトを離れる計画はあるか?』という質問も受けた際に、すでに計画は進行中だと語った上で「Ethereum」はすでに自立して機能しているため、プロジェクトから彼自身が身を引いたとしても、Ethereumは必ず継続して繁栄していくことができるとの考えを語りました。
もうすでに進行中です。レポートを見ると、@dannyryan(Danny Ryan)、@drakefjustin(Justin Drake)、@icebearhww(Hsiao-Wei Wang)などの人々よって多くの研究が行われています。
明日私がこの場から突然いなくなったとしても、イーサリアムは絶対に生き残っていくことができると私は思います。
イーサリアム関連の技術を扱っている開発者はすでに世界中に数多く存在しています。現在ではそれらの多くの人々がそれぞれの企業や団体で積極的にイーサリアムを用いた製品を開発しています。また、Ethereum財団も新しい技術者の育成などに力を注いでおり、世界各国の大学でスマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)の構築方法を学ぶことができる授業なども行われています。
このようなことから、ブテリン氏が述べているように彼自身がプロジェクトを離れた後もEthereumの研究開発はさらに勢いを増して進められていくことが予想されます。しかしながら、長い間イーサリアム業界の最先端で活動を行なってきたブテリン氏でもあるため、実際にプロジェクトを抜けることが決定した際には、業界にも大きなショックを与えることは間違いなさそうです。
その時がいつ訪れるのかについてはまだわからないものの、まだ年齢も若いブテリン氏がEthereumを離れた後に「どのような事業に取り組んでいくのか」などにも注目です。
Ethereumの将来を担う「開発者育成プログラム」
イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格|2018年10月6日
イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は、先月12日頃に19,000円近くまで下落したものの、その後は25,000円前後で推移しており、2018年10月6日時点では「1ETH=約25,700円」で取引されています。
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