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ブロックチェーンプラットフォーム「Klaytn」公開 ー カカオ子会社Ground X


韓国の大手インターネットサービス会社「カカオ(kakao)」のBlockchain開発部門である「Ground X」は、独自のブロックチェーンネットワーク「Klaytn」のテストネットを立ち上げたことを発表しました。

こちらから読む:カカオ社のブロックチェーン開発部門「Ground X」とは

DApps開発のツールキットを提供|Klaytn

「Klaytn」は、ブロックチェーンをベースとした分散型アプリケーション(DApps)を簡単に開発することができるチュートリアルとツールキットを提供しています。

「KLAYトークン」と「Klaytn Wallet」

このプラットフォームを活用することによって、ユーザーは大規模なアプリケーションを効率よく開発することができるようになり、エンドユーザーはブロックチェーンの専門知識がなくてもサービスをフルに活用することができます。またこのツールキットには、ユーザーが「Klaytn」で作成した「KLAY」トークンを安全に転送できるようにするための「Klaytn Wallet」も含まれています。

知識共有コミュニティ「BLASQ」

「Klaytn」の公式サイトでは「BLASQ」と呼ばれるサービスも公開されています。
このサービスは、ユーザーがブロックチェーンの知識を共有するための共同作業コミュニティとなっており、他のユーザーに質問したり、それらの質問に回答することができるようになっています。また「BLASQ」で質問に回答したユーザーには報酬として「KLAY」トークンが付与されるとも説明されています。

エンターテイメント・ゲームなど複数の業界が参加

発表によるとこのテストネットには、エンターテイメント、ゲーム、ソーシャルメディアなどのさまざまな業界から10社がパートナーとして参加しているとのことで、その特徴と貢献度に基づいて、
・Tech Alliance(テック・アライアンス)
・Service Partners(サービス・パートナー)
・Consensus Partners(コンセンサス・パートナー)
・Ecosystem Partners(エコシステム・パートナー)
という4つに分類されると説明されています。

拡張性と透明性を備えた高性能ブロックチェーン

またこのような情報に合わせて、プラットフォームの詳細が書かれたホワイトペーパーも公開されています。

公開されたホワイトペーパーによると、このテストネットはスケーラビリティと透明性の両方を達成するために「コンセンサスノード(CNs)」と「レンジャーノード(RNs)」と呼ばれる概念を採用したハイブリッドアプローチが採用されており、テストネット内のブロック伝播間隔は1秒未満に短縮され、1秒あたり最大1,500トランザクションのスループットが提供されると説明されています。

「Ground X」は、ネットワークのソースコードを後の段階で公開することを予定しており、メインネットブロックチェーンネットワークは、来年の第1四半期に開始される予定となっています。

ブロックチェーン技術への大規模投資|韓国カカオ

カカオ社は、以前からブロックチェーン技術に積極的な投資を行なっています。
ブロックチェーン技術の研究開発を進めることを主な目的とした「Ground X」は、今年の3月に立ち上げが発表されて以降急速に成長しています。

また、カカオの系列会社である「カカオ・インベストメント」は、ブロックチェーンを活用した美容コンテンツプロバイダー「COSMOCHAIN(コスモチェーン)」に推定1億円を超える大規模な投資を行なったと報じられています。

これまでにも本格的にブロックチェーン関連の事業に取り組んできたカカオ社は、今後さらにその勢いを増して新たなサービスを提供していくことになるでしょう。