ドバイで開発が進められているブロックチェーンベースの仮想通貨「emCash」の利用開始が迫っています。最新の発表では、これからこの暗号通貨を本格的に導入していくためにBlockchain企業である「PundiX(NPXS)」が提供している「POSデバイス」を段階的に導入していくことが明らかにされており、2019年にはこれらの具体的な詳細情報が公開される予定であると伝えられています。
こちらから読む:ドバイでのemCash導入を支援する「PundiX」とは
ドバイ独自の仮想通貨「emCash」
ドバイに住む人々は、近い将来には学費や請求書などを含めた一般的な商品の支払いに仮想通貨「emCash」を使用することができるようになります。ドバイ政府はこれらの様々な物事に利用できる国家独自の仮想通貨を作成することを支持しており、現在「emCash」導入に向けたプロジェクトには、
・Pundi X
・Ebooc Fintech&Loyalty Lab
・emcredit
といった企業が関わっています。
決済手段としての機能に特化した仮想通貨「NPXS」を発行している「Pundi X」は、emcashを実際に使用するための決済用端末である「POSデバイス」を作成しています。このデバイスを政府機関の店頭や一般の小売店舗などで段階的に導入することによって、「emCash」が実際に使用できる新しい環境へとスムーズに移行していくことが予定されています。
同社は今後10年間をかけて「10万台以上」のデバイスをゆっくりと導入していくことを望んでいると説明されています。今のところ「emCash」はまだテスト段階にあるとのことで、地方政府と規制当局からの承認を待っている段階だとされており、会計年度後にはそれらの地方政府や規制当局からの承認を得た上で詳しい情報が公開される予定であると伝えられています。
「emCash」の支持者たちは、アラブ首長国連邦(UAE)の法定通貨である「ディルハム(AED)」に連動して価値が変動する安定仮想通貨(ステーブルコイン)となることで、ボラティリティの問題を回避することを望んでいます。
「Pundi X」の共同設立者兼CEOであるZac Cheah(ザック・チーア)氏は、「emCash」の作成は”歴史的な瞬間”であると伝えており、ブロックチェーン技術の発展を表すものだと説明しています。
仮想通貨決済の普及を促進|PundiX(NPXS)
PundiX(NPXS)は、仮想通貨決済の普及に積極的に取り組んでおり、世界最大のEDMフェスティバルである「ULTRA MUSIC FESTIVAL(ウルトラ・ミュージック・フェスティバル/UMF)」では、POSデバイスを導入することによってUMF独自の仮想通貨「ULTRA Coin」の発行なども行なっています。
今後ドバイで本格的に利用が開始される「emCash」の決済を支える「PundiX」は、emCashと同様に今後さらに注目されていくことになるでしょう。
PundiX(NPXS)は、仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)で定期的に実施されている「上場仮想通貨を決める人気投票」でも見事1位を獲得しており、現在はBINANCEでも購入することができるようになっています。
NPXSの価格は、2018年10月9日の時点では約0.17円となっています。
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