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ブロックチェーン企業向け銀行口座「LBXPay」を発表 ー London Block Exchange


イギリス・ロンドンで仮想通貨(Cryptocurrency)の取引サービスを提供している「London Block Exchange(LBX)」は10月10日、暗号通貨と法定通貨の両方を管理することができるブロックチェーン企業向けの銀行口座サービス「LBXPay」を発表しました。

こちらから読む:ステーブルコインも発行する注目の仮想通貨取引所「LBX」

ブロックチェーン企業に優しい銀行口座|LBXPay

「LBXPay」は中小企業から新興企業に至るまでのすべての企業が、法定通貨と仮想通貨の両方を保存、管理、送金することができる仮想通貨決済口座となっています。

これまでの銀行業界は、仮想通貨を「資金洗浄のツール」として認識してきました。これは、銀行では預金や取引を簡単には行えないようにしているシステムが主な原因となっていましたが、仮想通貨自体にこのような”汚名”が着せられてしまっていることによって、規制に準拠している正当な仮想通貨企業にも被害がおよんでいました。

このような仮想通貨に対する”悪いイメージ”によって「支払いの遅延」や「サービスの制限」酷いケースでは「アカウントの凍結」などの対応を受ける企業も世界各地から報告されており、ブロックチェーン技術を扱う企業にとって重要な問題となっていました。

LBXはこれらの問題を解決するための、仮想通貨ブロックチェーンの革新を妨げることのないアカウントを提供します。「LBXPay」は、ICO、トレーダー、ファンドなどの仮想通貨業界に携わる人々向けに提供されることになっており、アカウントやサービスプロバイダ間で資金を移動することなく、簡単に財産と仮想通貨を変換することができる利便性を付与すると説明されています。

仮想通貨の保管は「コールドストレージ」

「LBXPay」の利用者は、「LBXアプリ」を通じてすべての残高、取引および支払い(第三者への支払いや一括払いを含む)を管理することができます。

また、より多くの取引が必要なユーザーのために、LBXが提供する店頭取引にも柔軟にアクセスできるようにもなっており、2019年第1四半期からは「LBXPay」のアカウントに直接リンクされたAPIへアクセスすることもできるようになると伝えられています。

口座のすべての預金残高は、通常の口座とは分離された銀行口座に保管され、それぞれ専用の「IBANコード(*1)」と毎月の取引明細書のサービスが提供されます。

(*1)IBANコード:口座の所在国や支店、口座番号を特定するための国際基準

また預金されたすべての仮想通貨は、オフラインで管理される安全性と信頼性の高いウォレットである「コールドストレージ」で安全に保管されるため、より安心して資産を預けることができるようになっています。

「LBXPay」は企業向けにリリースされた後に、個人や小規模事業主向けの製品となる「リテール版」もリリースされる予定とのことで、同社は『すべての消費者が新しい方法で仮想通貨を使用できるようになる』と説明しています。

9月末に英ポンド(GBP)と価格が連動して動くステーブルコイン「LBXPeg」を発表したばかりの「LBX」は、新しいサービスを続々と発表しながら、成長の勢いを加速させています。