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ブロックチェーン技術は革新的「非常に大きな可能性」がある ー 世界銀行総裁


World Bank Group(世界銀行)の総裁であるJim Yong Kim(ジム・ヨン・キム)氏は、10月11日にインドネシアのバリで開催された国際通貨基金(IMF)との年次総会の中で、『分散型台帳技術(DLT)は非常に大きな可能性を秘めている』と語り、『このような革新的な技術に追いついていく必要がある』との考えを述べました。

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長年の問題を解決する「革新的技術」

キム総裁は以前からビットコイン(BTC)のような仮想通貨ではなく、ブロックチェーン技術に関心を持っていることを語っていました。

『テクノロジーの世界には、長い歴史の中で何世紀にも渡って続いてきた”悪い習慣”を解決することができる革新的な技術が存在する』と述べている同氏は、そのような問題をなくそうと思ったら通常なら相当な時間がかかるものの、ブロックチェーンの技術はそのような問題を大きく改善することができる大きな可能性を秘めているということを語っています。

私たちは仮想通貨についての話し合いを行った上で、分散型台帳はとても大きな可能性を秘めているという考えに至りました。8月には初めてのブロックチェーン債を発行し、ブロックチェーン技術を通じて全ての債券の作成、配分、移転、管理を行っています。

またキム総裁はこの他にも、ブロックチェーン技術の活用が銀行業務における「紙などの経費削減」にも繋がったことも語っており、ブロックチェーン技術が今後もさらに有益なものになる可能性があると述べています。

ブロックチェーン技術は目標達成に不可欠

ブロックチェーン技術の活用を実際に開始した同氏は、同銀行がこれまでは技術の発展についていけていなかったということを認めています。

キム総裁は、世界銀行の今後目標について、2020年までに金融サービス全般へのアクセスを開発することだと述べており、この目標はそれらのテクノロジーなしでは達成することはできないと語っています。

数年前まではブロックチェーンや仮想通貨の技術に関する否定的な意見が数多く見られていましたが、ここ最近ではそのような考え方も大きく変化してきています。現在では大手金融機関などもブロックチェーン技術を積極的に活用しており、その大きな可能性を高く評価しています。

現時点では、そのような多くの企業や機関はブロックチェーンを活用したシステムの本格的な活用に向けて準備を進めている段階ですが、徐々に正式な製品発表なども行われてきているため、今後はブロックチェーン技術を実際に使用する時代へと移行していくことになると予想されます。