先日ビットコインの時価総額が 8兆を超えました。(現在は価格が下落し 7兆円前後まで縮小しています。)
ビットコイン時価総額が 8兆円を超えたのは史上初の出来事で、急激な価格上昇に伴って時価総額も急激に拡大しています。
今回、史上最高額の時価総額になったことで仮想通貨市場全体が盛り上がっていますが、それでもビットコインの市場規模はまだまだ「小さい」と言えます。
その理由について、今回は簡単なレポートを公開していきたいと思います。
金の時価総額は1000兆を超えている
ビットコインとよく比較される金の時価総額は「 1012兆円」と言われています。(金の時価総額 9.2兆ドル・ドル円 110円計算時)
金価格は現在上昇傾向にあり、これはビットコインと通じる部分もありますが、現在世界の投資家の傾向として「安全資産」に資産を逃す傾向が出てきています。
これは最近話題になっているアメリカと北朝鮮の対立もそうですが、
世界的に国家の情勢不安、政治不安が起こると、より安定した投資対象物に資産を逃す投資家が増加します。
現在、世界の投資家は「より安定した資産」を求める傾向が強まっており、それに紐づいて「暗号通貨への資産流入」が起きることで価値が上がります。
しかし、ビットコインの時価総額は、未だ「 7兆円前後」と金の時価総額規模のわずか 0.7%ほどです。
そういう意味でも、「市場が小さい」と判断でき、市場が小さいということは、価格が乱高下するのも当然と言えます。
株式市場の時価総額は8360兆円
投資と言えば「株式投資」ですが、2017年現在の株式市場全体の時価総額は「 8360兆円」にも登り、ビットコインはその規模のわずか「 0.1%」以下です。
また、 1つの会社として、最も時価総額が大きい会社は Apple で、その時価総額は「 93兆円」を超え、Apple 一社でビットコインの時価総額の 10倍の規模です。
そのほかにも Microsoft が 63兆円、Facebook が 54兆円、Amazon が 49兆円と、各企業ともビットコインの時価総額を大きく上回ります。
日本企業で考えればトヨタが 20兆円ですから、ビットコインはトヨタの 3分の1 ほどしかありません。
ビットコインは「通貨」としての位置付けになるので、いわば価値交換の中心になるものです。
中心に位置付けられる「通貨」が、企業一社の時価総額に満たないことからも、「ビットコインの市場規模はまだまだこれから大きくなる。」と判断しても良いでしょう。
ちなみに、ビットコインを日本企業時価総額ランキングで考えると、第 5位の「三菱UFJ( 9兆3000億円)」と第 6位の「KDDI( 7兆5000億円)」の間に位置付けられます。
ビットコインが現在、どの様な状態であろうと「まだまだ発展していくのはこれから」という結論を出しても良いのではないかと思われます。
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