仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

Fidelity®「仮想通貨関連会社」の新設を発表 ー 機関投資家へ取引・管理サービス提供


アメリカの大手金融サービス会社Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメント)は、以前から注目の話題として取り上げられていた仮想通貨(Cryptocurrency)の取引・管理サービスを提供する関連会社「Fidelity Digital Assets(フィデリティ・デジタル・アセット)」を立ち上げたことを発表しました。

こちらから読む:800兆円以上の資産を扱う金融サービス会社「Fidelity Investments」

仮想通貨サービス会社|Fidelity Digital Assets

7.2兆ドル(約805兆円)以上の資産を管理する米国の大手金融サービスプロバイダーである「Fidelity Investments」は10月15日、機関投資家を対象に仮想通貨取引(トレーディングデスク)や、仮想通貨管理(カストディ)のサービスを提供する関連会社「Fidelity Digital Assets」を立ち上げ、「Fidelity Digital Asset Services」の提供に向けた準備を本格的に開始していることを発表しました。

「Fidelity Digital Assets」は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のボストンに拠点を構えており、100人ほどの従業員で構成されています。現在は、実際にサービスを開始するための準備段階にあると言われており、本格的なサービス開始は2019年初頭になると伝えられています。

主なサービスの内容としては、
・仮想通貨の取引(トレーディングデスク)
・仮想通貨の管理(カストディサービス)
・ノンストップでの機関投資家向けアドバイス
が提供される予定とされています。

仮想通貨取引(トレーディングデスク)

仮想通貨取引のプラットフォームについては、新しい取引所を開設するのではなく、すでに存在している既存の仮想通貨取引所と提携し、「Fidelity Investments」の顧客と仮想通貨取引所を繋ぐための役割を担うと説明されています。

仮想通貨の管理(カストディサービス)

仮想通貨の保管に関しては安全性を高めるために保有する資産は、世界各地に点在する複数の拠点の物理的な金庫に格納すると伝えられています。

ノンストップの機関投資家向けアドバイス

「Fidelity Digital Asset Services」のプラットフォームは、今のところヘッジファンドやファミリーオフィスなどの機関投資家向けに提供される予定となっているため、一般投資家へのサービス提供は予定されていません。

それらの対象となっている機関投資家に対しては、24時間常に変動し続けている仮想通貨市場に対応できるようにするために、ノンストップでの顧客対応を行うと説明されています。

仮想通貨をもっと身近に|Fidelity Investments CEO

Fidelity InvestmentsのCEO兼会長であるAbigail P. Johnson(アビゲイル・ジョンソン)氏は、次のように述べています。

私たちは、ビットコインなどのデジタル資産を投資家が利用し易い環境を提供することを目標にしています。お客様がこの新しい資産クラスをより簡単に理解して使用できるようにするために、長期的に投資と実験を続けていこうと考えています。

デジタル資産のあらゆるサービスを|Fidelity Digital Assets CEO

Fidelity Digital AssetsのCEOであるTom Jessop(トム・ジェソップ)氏は次のように述べています。

私たちは数年前にブロックチェーンとデジタル資産の研究を開始しました。Fidelity Digital Assetsの創設は「デジタル資産関連のあらゆるサービスを提供するプラットフォームを構築する」という長期的なビジョンの第一歩です。

機関投資家たちは私たちのような企業にしか提供することができないサービスを求めています。Fidelityはその他の事業で培ってきたリソースの全てをこの分野で再利用することができます。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格|2018年10月16日

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先日から上昇を続けており、15日の15時時点では一時的に75万円を記録しています。その後は一時的に71万円近くまで下落したものの、その後は徐々に回復し始めており2018年10月16日の時点では「1BTC=約74万円」で取引されています。

2018年10月16日 ビットコインのチャート(引用:bitbank)

bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています