ビットコインを大量保有する「クジラ」詳細情報や影響力が明らかに ー Chainalysis

by BITTIMES   

ブロックチェーン(Blockchain)を追跡することによって、仮想通貨(Cryptocurrency)の取引履歴を徹底的に解析している調査会社「Chainalysis」は、暗号通貨を大量に保有している投資家(クジラ)が"ビットコイン市場にどのような影響を与えているか"についてまとめた報告書を公開しています。

こちらから読む:ビットコイン市場への影響力を持つ「仮想通貨投資家」たち

ビットコイン価格下落への「クジラ」の影響

ビットコイン価格は、これから徐々に回復していくとの見方も出ていたものの、2018年10月11日には再び下落し、12日には一時的に「1BTC=70万円」を下回っています。また、9月の初め頃にはわずか2日間で12万円ほど下落しています。

2018年8月28〜10月12日 ビットコインのチャート(引用:bitbank)2018年8月28〜10月12日 ビットコインのチャート(引用:bitbank)

このような市場の動きに対して、ビットコインを大量に保有している投資家(クジラ)の取引が影響を与えているのではないか?という意見も多く見られていました。

米国の大手メディアである「Bloombarg」は、2018年8月に合計20億ドル(約2,243億円)ものビットコインが売り払われたことによって、価格が15%も急落した疑いがあるとも報道しており、"ビットコイン市場の価格下落は「クジラ」が引き起こしている"と考える人々も増えていました。

しかし、今回「Chainalysis」が発表した調査結果では、そのような予想が間違っている可能性があることが示されています。このデータでは、ビットコインを大量に保有している投資家が市場を不安性にさせているのではなく、むしろ安定させていることが示されています。

トレードしているクジラは「3分の1」

Chainalysisは、ビットコインを大量に保有している上位32位に入るウォレットを特定し、それらのウォレットの取引履歴を徹底的に調査しています(*1)。
(*1)仮想通貨取引所のウォレットを除く

この調査の結果では、ビットコインを大量保有している「クジラ」が複数のタイプに分かれることが明らかになっており、実際に取引を行なっている「クジラ」はその中の3分の1であることがわかっています。

Chainalysisが調査した、合計32のビットコインウォレットで管理されているビットコインの枚数は、約63億ドル(約7,070億円)に相当する「計100万BTC」であると報告されています。ビットコインを大量保有しているウォレットは、主に次の4タイプに分類されると報告されています。

Trader(投資家)

Trader(投資家)は、定期的にビットコインの取引を行うため取引に最も強く関係しています。頻繁に取引を行なっているとされる大口投資家の大半はこのカテゴリーに分類されるものの、調査対象となった「クジラ」全体の中で占める割合としては、わずか3分の1となっています。

このカテゴリーに分類される投資家の多くは、比較的最近仮想通貨市場に参入した人々であるとも説明されており、そのほとんどが2017年に市場に参入したと報告されています。

Miner/Early Adapter(採掘者/早期採用者)

Miner/Early Adapter(採掘者/早期採用者)は、2017年よりも早く仮想通貨市場に参入しています。このカテゴリーには15億人の投資家と総額332,000BTCが含まれており、価値としては20億ドル強(約2,243億円強)にのぼると説明されています。

しかしながらこのカテゴリーに分類されるウォレットでの取引活動は非常に低いとされています。ここに分類される投資家の多くは、ビットコインの価格が高騰した2016年と2017年にビットコインを売却しているため、現在は非常に裕福であると想定されています。

Lost(秘密鍵の紛失)

Lost(秘密鍵の紛失)は、ウォレットの秘密鍵を紛失したことによって、ビットコインにアクセスすることができないウォレットです。これらのウォレットを使った取引は、2011年以降行われていないため、秘密鍵を失ってしまったと考えられており、今後もこのウォレットで取引が行われることはないと想定されています。

この5つのウォレットには「合計212,000BTC」が保管されており、約13億ドル(約1,457億円)もの価値があるとされています。

Criminals(犯罪者)

Criminals(犯罪者)は、犯罪行為に利用されているウォレットです。3つのウォレットに「合計12万5,000BTC」が保管されており、約7億9000万ドル(約885億円)相当の価値に相当するといわれています。

3つのウォレットのうちの2つは闇サイトである「シルクロード」に接続されており、もう1つのウォレットはマネーロンダリング(資金洗浄)に関与しているといわれています。

4つの分類別にみた保有量の割合(引用:Chainalysis)4つの分類別にみた保有量の割合(引用:Chainalysis)

カテゴリーBTC
(価値)
割合
Trader
(投資家)
約332,000BTC
(約2,243億円)
33.1%
Miner/Early Adapter
(採掘者/早期採用者)
約332,000BTC
(約2,243億円)
33.1%
Lost
(秘密鍵の紛失)
約212,000BTC
(約1,457億円)
21.2%
Criminals
(犯罪者)
約125,000万BTC
(約885億円)
12.5%

ビットコインクジラは「下落時に購入」

実際に取引を行なっている「トレーダー」に分類されるウォレットは、市場を下落されることができるだけのビットコイン(BTC)を保有してはいるものの、価格の下落に繋がるような取引を行なっているわけではないということが報告されています。

これらのウォレットの取引記録には、価格の下落時にビットコインを購入していることが記録されており、最近の急激な下落相場を安定化させていたことが示されています。また、ビットコインの売却する際にも、市場への影響が少ないとされるOTC取引(店頭取引)で売却している可能性があることも示唆されています。

トレードクジラのビットコイン投資活動記録(引用:chainalysis)トレードクジラのビットコイン投資活動記録(引用:chainalysis)

このようなデータからは、多くの人々が信じている"ビットコインを大量に保有している「クジラ」がビットコイン市場を不安定にしている"という認識は間違っている可能性があることが示されています。少なくともそれらの大口投資家たちはここ最近の下落相場でビットコインに"投資"を行なっているため、多くの仮想通貨投資家が予想しているようにビットコインは、6,000ドル(約65万円)付近に強力なサポートがあるようです。

Bitcoin(BTC)の価格|2018年10月13日

ビットコイン(BTC)の価格は、2018年10月13日の時点では「1BTC=約70万円」となっています。

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