ベルギーの金融サービス市場局(FSMA)は、2018年10月26日に仮想通貨詐欺の疑いがある21のウェブサイトをブラックリストに追加したことを発表しました。規制当局が公開しているリストには合計99サイトが掲載されています。
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ブラックリスト登録済み「仮想通貨詐欺サイト」
仮想通貨詐欺の可能性があるウェブサイトは、ベルギー当局のブラックリストに以前から追加され続けているものの、依然としてオンライン詐欺の被害は増えていると伝えられています。これらのブラックリストに掲載されている企業の多くは、ベルギーの法律を守らずに金融サービスを提供しています。
ウェブサイトを運営している人々は、財務アドバイザー、弁護士、会計士としてサイトを運営しているとのことで、
・仮想通貨の購入を促すもの
・仮想通貨の貯蓄口座、契約管理
・ICOを謳ったもの
などの内容となっています。
運営企業はベルギーの管轄外
ブラックリストに掲載されている企業はベルギーの管轄外に拠点を置く企業も多いため、適切な対処を取ることができないとされています。ドイツ、イギリス、日本、フランスなどの世界各地の都市に事務所を構えているサイトがあると報告されています。
このようなことからFSMAは、投資家に対して仮想通貨関連のウェブサイトを利用する際には、注意を払う必要があることを訴えており、仮想通貨詐欺サイトに見られる典型的な特徴も掲載しています。
詐欺サイトの特徴
規制当局によると、詐欺師は通常電話などを通じて人々との接触を図るとのことで、「短期間で大きな利益を上げることができる」といったものや「新たに発行されたトークンを購入するように促すもの」「元金保証を謳うもの」などがあるとされています。
しかし「これらの約束には価値がない」とされており、もしサイト自体が詐欺だった場合にはそれに伴う契約も同様に詐欺であると説明されています。
仮想通貨関連の詐欺行為は依然として数多く報告されており、今年の5月には中国政府も421種類もの詐欺コインに共通して見られた特徴を公開しています。仮想通貨投資を行う場合にはこのようなことも事前に確認して、注意を怠ることのないようにしましょう。
ベルギーの金融サービス市場庁(FSMA)が公開したブラックリストは、以下の公式サイトから確認することができます。
・FSMAが公開した仮想通貨関連のブラックリストはこちら