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ベルリンでブロックチェーン研究が急成長|開発者が集う中心地に


ドイツの首都ベルリンでは、この数年間でビットコイン決済の対応店舗が急速に増加しているのと共に、ブロックチェーン(Blockchain)技術の研究開発も積極的に進められています。多くの暗号通貨愛好家やプログラマー、投資家が訪れるこの都市はヨーロッパ最大の「仮想通貨都市」へと成長しています。

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ビットコイン決済が拡大|ユーザーも多様化

ドイツ最大の都市であるベルリンは、仮想通貨やブロックチェーン技術に興味を持っている人々にとって魅力的な街の一つです。数年前から複数の店舗でビットコイン決済が導入がされているこの地域では、日常生活の色々な場面で様々な人々が仮想通貨を使用しています。

「theguardian.com」によると、レコードショップを経営している36歳の男性は、支払い方法としてビットコインを受け入れることを最近決定したと語っています。この男性は『ビットコインユーザーの共通の特徴を上げるのは難しい』と語っており、年齢層、性別、民族などが非常に豊富であることを語っています。

またこの他にも、ナイトクラブ、バー、カフェ、レストラン、ブティック、印刷店など、非常に幅広い店舗がビットコイン決済を受け入れており、それらの店舗の経営者たちはQRコードなどを用いたビットコイン決済を積極的に活用して大きな成功をあげていることを語っています。

ヨーロッパの仮想通貨都市「ベルリン」

仮想通貨が誕生して間もない頃からベルリンの仮想通貨事情を見てきたリーダーたちは、地域住民の反抗的で批判的な考え方は仮想通貨のような新しいシステムにマッチしていると考えていました。

実際にベルリンでは多くの人々が早い時期からビットコイン(Bitcoin/BTC)を購入しており、その5年後である2018年現在では、ブロックチェーンと仮想通貨の分野でヨーロッパのリーダー的存在となっています。

ここ最近では、開発者や起業家などの最先端技術に興味を持っている多くの人々がベルリンで開催されている仮想通貨関連のイベントに出席しています。イギリスのEU離脱などの影響もあり、現在は多くの新興企業や優秀な人材、資金などが集まってきています。

イーサリアム(Ethereum/ETH)のリード開発者として知られるFabian Vogelsteller(ファビアン・ヴォーゲルステラー)氏は、2018年の初めに『ベルリンは、世界ではないにせよ、ヨーロッパの仮想通貨都市だ』と語っています。

ブロックチェーン技術者が団結

ブロックチェーンの技術開発を促進するプラットフォーム「LongHash(ロングハッシュ)」のJazmine Zhang(ジャスミン・チャン)氏は、ベルリンに来る様々な才能の持ち主たちがブロックチェーンや仮想通貨の集会で『非常にオープンなエコシステムを作り出した』と語っています。

同氏は、ベルリンの人々は最先端技術の発展をともに分かち合っているため、協力し合い、パートナーになりたいという願望を持っていると述べています。

2018年10月26日〜29日にかけてベルリンで開催された技術コンテストでは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、世界中の国々から優秀なプログラマーが集まっており、大きな賑わいを見せたことも報告されています。

ブロックチェーン技術の研究開発の中心地として注目を集めつつ、仮想通貨決済も同様に広く普及しているベルリンは、多くの開発者や仮想通貨愛好家にとって魅力的な都市として成長を続けています。ヨーロッパ最大の「仮想通貨都市」の魅力に惹きつけられて集まった人々が協力して新たなプロジェクトを立ち上げることによって、ベルリンは今後もさらに成長を続けていくことになるでしょう。