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韓国政府:ブロックチェーンで食品情報を管理「牛肉サプライチェーン」追跡へ


韓国政府は、消費者に食品の情報を提供するためにブロックチェーン技術を用いて牛肉のサプライチェーンを追跡することを2018年11月21日に発表しました。同国の農業省、食糧農村部、科学技術省は今年の12月までに全羅北道地区の牛農場と屠殺場でパイロットプログラムを開始すると伝えられています。

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ブロックチェーンで「効率性・信頼性」を向上

韓国政府の3つの機関が共同で行うことされているこのテストは、食用牛肉の安全性を保つだけでなく、コストの削減や効率性、信頼性を向上させることができることが期待されています。

「YONHAP NEWS AGENCY」の報道によると、韓国で現在使用されている牛の追跡システムは、出産から屠殺、梱包、販売までの情報を提供することによって「肉の安全」を確保しているものの、紙をベースとした報告システムでは時間と費用がかかってしまう他、偽の証明書などのリスクにも晒されてしまっていると説明されています。

ブロックチェーン技術を用いた新しいプラットフォームを導入することによって、牛肉の関連情報や証明書を分散元帳に記録することができるため、業務効率を高めつつ”証明書の偽造”などの詐欺行為を防止することができると期待されています。

この試験的な試みは今年の12月までに開始され、試用期間が終了した後は2019年1月に正式にプロジェクトが開始される予定となっています。

Blockchainへの投資額は「1,000億円以上」

牛肉のサプライチェーン追跡へのブロックチェーン技術活用は、韓国政府による大規模な取り組みの一部に過ぎません。今年の8月に韓国政府は、2019年にはブロックチェーン、ビッグデータ、人工知能(AI)などの分野に1兆ウォン(約1,000億円)以上の予算を費やしていくことを発表しています。

韓国政府はこれら3つの分野を含めた合計8つの部門に約5兆ウォン(約5,000億円)の資金を提供していくことを予定しており、今後5年間では9兆から10兆ウォン(約9,000億円~1兆円)の資金を先行投資していくことも計画しています。

政府はこれらの取り組みについて、今後はこれらのテクノロジーの発展が、データ管理におけるセキュリティとシェアリングエコノミーの強化に繋がると説明しており、ブロックチェーン技術の開発に注力することを語っています。

韓国の財務相でありながら、同国のブロックチェーン技術発展に大きく貢献している人物の一人として知られている金東泳(キム・ドンヨン)氏は、『ブロックチェーン技術が第4次産業革命の重要な柱として機能する可能性がある』と述べています。

ブロックチェーン技術は、第4次産業革命の中核インフラの1つになる可能性を秘めています。ブロックチェーン技術は本当に世界を変えることができます。

韓国ではブロックチェーン技術の活用が様々な分野で進められており、仮想通貨も広く普及しています。今回新たに発表された政府が主導して行う食品の追跡プログラムは、韓国をブロックチェーン先進国としてさらに成長させることになるでしょう。