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Bitcoin SV:CoinMarketCapデビュー|リスト後わずか2時間で「7位」獲得


ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークによって誕生した「ビットコイン・サトシ・ヴィジョン(BitcoinSV/BSV)」は、仮想通貨の時価総額やランキング、価格推移などの一覧表示する主流サイト「CoinMarketCap」にリストされ、登場後わずか2時間以内に7位の地位を獲得しています。

こちらから読む:ハードフォーク以降も開発が進む「ビットコインキャッシュ」関連ニュース

ビットコイン・サトシ・ヴィジョン(BitcoinSV/BSV)とは

ビットコイン・サトシ・ヴィジョン(BitcoinSV/BSV)は、「自称サトシ・ナカモト」として知られるCraig Steven Wright(クレイグ・スティーブン・ライト)氏や彼の会社「nChain」にサポートされている仮想通貨です。

この仮想通貨は、名前の通り「ビットコイン(Bitcoin/BTC)」の開発者であるサトシ・ナカモトの意思を反映した仮想通貨として運営されており、ビットコインの改良が進むにつれて徐々に変更が加えられてきた根本的な思想を本来のものへと回帰させ、サトシ・ナカモトのビジョンを反映する「本物のビットコイン」として機能することなどを主な目的としています。

クレイグ・ライト氏の主な目標の1つは分裂しないことでした。特に彼は自分自身のネットワークに分裂したいとは思っておらず、その代わりにネットワーク上で最もよく使用されるものにしたいと考えていました。ライト氏はハードフォーク以前から対立していた「BitcoinABC」側の人々に対して激しい批判を浴びせていましたが、仮想通貨取引所やウォレットプロバイダーの多くは「BitcoinABC」に従うことを発表しています。

BCH「ハードフォーク問題」解決に糸口

ハードフォークに伴う問題点の一つとして、分裂した2つの仮想通貨の取引データを悪用することによって、片方の資産を不正に送金することができてしまう「リプレイアタック」と呼ばれる攻撃に対する対処がなされていないことが挙げられていました。

しかし、先日「リプレイプロテクション(リプレイアタック保護)」と呼ばれる対策が取られることが発表されています。これによって両方のブロックチェーンが共存することが発表され、両方のチェーンのユーザーエクスペリエンスが大幅に向上するとされています。

「BitcoinSV」派の中心人物の一人として知られる、CoinGeek社のCEO:Calvin Ayre(カルバン・アイレ)氏は、先日同社のブログでこのことを発表し、これまで「仮想通貨暴落の要因の一つ」として話題となっていたハッシュ戦争を終了すると語っています。

しかし「リプレイプロテクション」を導入するためには「BitcoinSV」側がビットコインのエコシステムと連携をとる必要がある為、具体的な日程は準備が整い次第発表する予定だとされています。今回の発表はあくまでも”宣言”であるため、これからどのようにこれらの取り組みが進行していくかによって、これらの戦いの結末が左右されることになると考えられます。

しかしながら今回のCoinGeek社からの発表によって、市場全体に不安を与えていたビットコインキャッシュのハードフォークに伴う問題は一歩解決に進んだと言えるでしょう。

時価総額ランキング7位|価格は「17%」上昇中

CoinMarketCapは、本日午前3時頃に「BitcoinSV(BSV)」をリストに追加しており、BSVの価格は過去24時間で「17.70%」ほど上昇しています。さらに時価総額ランキングではテザー(Tether/USDT)ライトコイン(Litecoin/LTC)をすでに抜いており、2018年11月27日時点では7位に位置付けられています。

2018年11月27日 CoinMarketCapの時価総額ランキング(引用:CoinMarketCap)

CoinMarketCapではすでに「BitcoinSV(BSV)」の公式サイトや取り扱っている仮想通貨取引所、ウェブサイトヴィジット、履歴データなどの様々な情報が公開されています。

クレイグ・ライト氏はここ最近で「BitcoinABC」だけでなく、イーサリアム(ETH)リップル(Ripple/XRP)も痛烈に批判しています。仮想通貨の種類が膨大な数になり、根本的な思想の面などに関する議論が増加してきている中で、本来の思想の重要性を強調している「BitcoinSV」の存在は、今後も仮想通貨業界を賑わすことになるでしょう。

Bitcoin SV(BSV)の公式サイトは以下のリンクからどうぞ
>Bitcoin SVの公式サイトはこちら