スイス食品メーカー:ブロックチェーンで「魚缶詰」を追跡|消費者に透明性ある情報を

by BITTIMES

スイスの食品メーカーである「Gustav Gerig AG」は、魚缶詰製品の生産や流通過程に透明性を与え、消費者が情報を簡単に追跡して確認することができるようにするためにイーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン技術を活用しています。

こちらから読む:鶏肉・牛肉・野菜にも「食品」へのブロックチェーン活用事例

ブロックチェーンで「信頼できる」缶詰製品を提供

canning

スイスで食品のマーケティングおよび販売を行なっている「Gustav Gerig AG」は、ヨーロッパで初めて魚缶詰製品をブロックチェーンで追跡する企業だと報告されています。「Gustav Gerig AG」は、小売業やケータリング(*1)業界向けに腐敗しない食材を提供しており、「Raimond Freres」というマグロの缶詰ブランドを展開しています。
(*1)ケータリング業界:パーティ会場などに出張して料理を料理を提供すること

「Gustav Gerig AG」は、
・ミクロネシア
・キリバス
・マーシャル諸島
・ナウル
・パラオ
・パプアニューギニア
・ソロモン諸島
・ツバル
など、太平洋に浮かぶ合計8つの島国が共同で設立した国際的なマーケティング企業「Pacifical」との提携を通じて、ブロックチェーン技術を用いた追跡システムを導入します。

2011年以来トレーサビリティの最前線に立っている「Pacifical」は、2018年にタイの首都バンコクで設立されたブロックチェーン・サービス・プロバイダー「Atato」と協力して、ブロックチェーン技術を活用したマグロの追跡プロジェクトを開始しています。「Atato」は、イーサリアム(Ethereum/ETH)の技術をベースとした数多くのプロジェクトに取り組んでいるConsenSys(コンセンシス)や、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、IBM Hyperledgerなどと提携して、ブロックチェーンを活用したサービスを提供しています。

マグロの情報確認は「QRコード」で

Tuna

Gustav Gerig AGは、「Raimond Freres」の缶詰製品をブロックチェーン技術で追跡できるようにしており、マグロ缶には製品情報を確認するためのQRコードがプリントされています。消費者はこのQRコードを読み込むことによって、
・種類
・生産日
・使用されたボート
・捕獲されたタイミング
・捕獲方法
などといった様々な情報を確認することができます。

Gustav Gerig AGは、ブロックチェーン技術を活用することによって食品の透明性を高め、消費者に食品情報を簡単に確認することができる方法を提供できると考えており、スイスの食品業界をリードしつつ、長期保存が可能な安全な商品をより信頼できる方法で提供できる環境作りを目指しています。

また「Raimond Freres」ブランドの品質を保証するため、最終的な製品チェックやパッケージングは​​、マグロ業界で30年以上の経験を持つ品質管理の第三者「JMB International Thailand」によって監査されるとも説明されています。

食品追跡への「ブロックチェーン」活用事例と批判

ibm

ブロックチェーン技術を食品の追跡に活用する取り組みは、今や世界中の複数の国々から報告されており、魚製品だけでなく、肉類や野菜、加工食品などにも応用されています。

現在特に幅広く利用されている代表的な技術としては、IBMが提供するブロックチェーンを活用した食品追跡システム「IBM Food Trust」などが挙げられますが、最近ではイーサリアムの共同設立者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏が、このような技術は本質的な問題解決になっていないといった考えを語っています。

現時点では多くの企業がテスト行なっている段階であるため、これらの技術が実用的であるかどうかについてはこれから議論が行われることが予想されます。

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