ベラチェーン(Berachain/BERA)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

ベラチェーン(Berachain/BERA)の基本情報・特徴・購入方法を解説(Berachain (BERA) overview, features, and how to buy)

ベラチェーン(Berachain/BERA)は、EVM互換のレイヤー1ブロックチェーンで、独自の「プルーフ・オブ・リクイディティ(PoL)」を採用したプロジェクトです。

2025年2月6日にはメインネットがローンチされ、大規模なエアドロップの実施が注目を集めています。本記事では、ベラチェーンの基本情報や特徴、仮想通貨BERAの価格動向、購入方法、対応ウォレットまで詳しく解説します。

目次

ベラチェーン(Berachain/BERA)とは?

Berachain/BERAの画像

ベラチェーン(Berachain/BERA)は、独自のコンセンサスメカニズム「プルーフ・オブ・リクイディティ(PoL)」を採用したEVM互換のレイヤー1ブロックチェーンです。

Berachainは「EVM(Ethereum Virtual Machine)互換」でありながら、流動性インセンティブを強化する設計がなされており、DeFi(分散型金融)プロジェクトやWeb3開発者にとって魅力的なプラットフォームとなっています。

また、イーサリアム(ETH)や他のEVM対応チェーン上で動作するDApps(分散型アプリケーション)をスムーズに移植することができるため、開発者は新たなインフラを学ぶ必要なく、Berachainの特性を活用することが可能となっています。

ベラチェーン(Berachain/BERA)の特徴

Berachain/BERAのの画像

ベラチェーン(Berachain/BERA)の主な特徴は以下の通りです。

プルーフ・オブ・リクイディティ(PoL)による「流動性証明」

プルーフ・オブ・リクイディティ(PoL)は、Berachainが独自に開発したコンセンサスメカニズムであり、流動性提供とネットワークのセキュリティ維持を両立させる仕組みです。

従来のブロックチェーンでは、ネットワークの安全性を高めるために、ユーザーがトークンをステーキングする「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」が一般的ですが、PoLでは、ステーキングに加えて流動性提供もコンセンサスに関与します。

また、BerachainのPoLは、後術する3つの主要トークン(BERA、BGT、HONEY)と密接に結びついています。これらの仕組みにより、単にトークンをロックするだけでなく、ステーキングされた資産がDeFiプラットフォーム内で流動性提供として活用されます。

PoLの大きなポイントは「ステーキングすればするほど流動性が減る」という従来のPoSの問題を解決する点にあります。Berachainは「流動性とセキュリティを両立する新しいL1ブロックチェーンのモデルケース」として注目されています。

EVM互換で利便性向上

ベラチェーン(Berachain/BERA)では、完全なEVM互換性を備えており、イーサリアム上のスマートコントラクトやdAppsをほぼ変更なしで移行・展開できます。

イーサリアムの主要クライアント「Geth」をカスタマイズしたノードアーキテクチャを採用し、Solidityのコードや開発ツール(MetaMask、Hardhatなど)がそのまま利用可能とされています。

さらに、プルーフ・オブ・リクイディティ(PoL)を活用したガス手数料の最適化や、イーサリアムやBNB Chainとのクロスチェーンブリッジにより、コストを抑えつつ高い相互運用性を実現しています。

3トークンモデルを採用

ベラチェーン(Berachain/BERA)の大きな特徴のひとつが「独自の3トークンモデル」です。従来のブロックチェーンでは、単一のネイティブトークンがネットワーク手数料の支払いやガバナンス、ステーキングなど多岐にわたる用途で利用されています。

ベラチェーンでは、それらの役割を3つのトークンに分割することで、流動性とガバナンスの効率を最大化し、持続可能なエコシステムを構築しています。

この3トークンモデルの導入により、ネットワークのセキュリティと流動性の確保、ガバナンスの分権化、エコシステム内での資産循環の最適化を図っています。 それぞれのトークンの詳細は以下の通りです。

ユーティリティトークン「BERA」

BERA(ベラ)は、Berachainの主要なユーティリティトークンであり「ネットワークのガス代支払いや取引」に使用されます。スマートコントラクトの実行やdAppsの利用に必須となるほか、流動性提供者やステーキング参加者への報酬としても配布されます。

プルーフ・オブ・リクイディティ(PoL)を支える根幹のトークンであり「エコシステムの循環を促進する役割」を担っています。

ガバナンストークン「BGT」

BGT(ベラ・ガバナンストークン)は、ガバナンストークンとして「ネットワークの意思決定や報酬の分配」に関与します。

Berachainの参加者は、BGTを保有することでプロトコルの改変提案やネットワークのパラメータ調整などの投票に参加できる仕組みになっています。BGTは通常、流動性提供者に報酬として付与され、ネットワークの成長に積極的に貢献するインセンティブとなります。

ステーブルコイン「HONEY」

HONEY(ハニー)は、ネットワーク内で機能するステーブルコインであり「取引の媒介や価値保存の役割」を果たします。

USDTやUSDC(USDコイン)などのステーブルコインと異なり、Berachainのエコシステム内で発行され、ユーザーがPoLの仕組みを通じて流動性を提供することで得られる特典の一つです。

HONEYは主に「取引の手数料削減や流動性マイニングのリワード」として利用され、Berachain内の経済活動を支える重要な役割を果たします。

仮想通貨BERA(ベラ)のエアドロップが話題に

Airdropの画像

Berachain Foundationは2025年2月5日に、BERAエアドロップのトークノミクスとエアドロップ適格性チェッカーを発表しました。

対象者に対して、総供給量5億BERAの15.8%にあたる「7,900万BERA」のエアドロップが実施されることが明らかになっています。

エアドロップ対象者は、以下に該当するユーザーとなっています。

  • Berachainのテストネットを利用したユーザー
  • Bong Bear NFTおよび関連NFTの保有者
  • コミュニティやエコシステムに貢献したユーザー
  • Berachain上のdAppsを積極的に利用したユーザー

エアドロップ受け取り資格の確認は、公式サイト「エアドロップ適格性チェッカー」を確認されてください。

なお、イーサリアム上のBong Bear NFTの保有者は、受け取るためにNFTをBerachainにブリッジする必要があることが明らかになっています。

>>BERAエアドロップの詳細はこちら

ベラチェーン(Berachain/BERA)の基本情報

プロジェクト名称 Berachain(ベラチェーン)
トークン名称 BERA(ベラ)
ティッカーシンボル BERA
基盤ブロックチェーン Berachain
発行日 2025年2月6日
総供給量 500,000,000 BERA
管理者 Berachain Foundation

ベラチェーン(Berachain/BERA)トークノミクス

BERAトークノミクスの画像

総供給量500,000,000 BERAは次の5つのカテゴリに割り当てられます。

コア貢献者:84,000,000 BERA(16.8%)
Berachainブロックチェーンの主要開発者であるBig Bera Labsのアドバイザーおよびメンバーに配布されます。

投資家:171,500,000 BERA(34.3%)
Berachainのシードラウンド、シリーズAおよびシリーズBの投資家に配布されます。

エアドロップ:79,000,000 BERA(15.8%)
Berachainのトークン供給量の15.8%は、エアドロップとして配布されます。

これには、テストネット利用者、Berachain NFT保有者、エコシステムNFT保有者、ソーシャルサポーター、エコシステム内のdApps、コミュニティビルダーなど、Berachainエコシステムに関与する様々な参加者が対象となります。

将来のコミュニティ施策:65,500,000 BERA(13.1%)
トークン供給量の13.1%は、アプリケーション開発者やユーザー向けのインセンティブプログラム、助成金などに充てられます。具体的な施策は、コミュニティの意見を反映し、Snapshot投票やRFP(提案依頼書)などを通じて決定されます。

エコシステム&R&D:100,000,000 BERA(20%)
トークン供給量の20%は、エコシステムの開発、研究開発(R&D)、成長施策、およびBerachain Foundationの運営支援に充てられます。

ローンチ時には、この枠から9.5%の$BERAが即時アンロック され、エコシステムの成長、開発ツール・インフラの整備、流動性の確保などに活用されます。

仮想通貨BERA(ベラ)の価格・チャート

仮想通貨BERA(ベラ)の買い方・購入方法

BERA(ベラ)の購入は、大きく分けて以下の3つの手順に沿って行います。

  • 国内取引所でBTCなどを購入
  • 海外取引所に送金し、USDTに交換
  • BERAを購入

仮想通貨BERA(ベラ)を取扱う暗号資産取引所

BERAは日本国内の暗号資産取引所には上場していないため、BERAを売買するためには海外の仮想通貨取引所などを利用する必要があります。

BERAが上場している仮想通貨取引所としては、以下のような取引所が挙げられます(2025年2月時点)。

【日本国内の暗号資産取引所】
・未上場

【海外の暗号資産取引所】
・Bybit(バイビット)
・Coinbase(コインベース)
・Bitget(ビットゲット)
・KuCoin(クーコイン)
など

ベラチェーン(Berachain/BERA)対応ウォレット

仮想通貨BERA(ベラ)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
MetaMask(メタマスク)
Trust Wallet
Coinbase Wallet
など

ベラチェーン(Berachain/BERA)関連リンク

Berachain公式サイト
Berachain公式X(Twitter)
Berachain公式Telegram
Berachainエクスプローラー
Berachain公式Discord
Github

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Freepikのライセンス許諾により使用

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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