仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)のCEOであるChangpeng Zhao/CZ(ジャオ・チャンポン)氏は、2017年に見られた大幅な価格上昇は確かに”行き過ぎた”ものであったものの、現在の市場で続いている下落相場も同様に「過度な下がり方をしている」と指摘しています。
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2017年の価格上昇は「オーバーシュート」
Changpeng Zhao/CZ(ジャオ・チャンポン)氏は、シンガポールで開催された「Binance Blockchain Week」のスピーチの中で、2017年末の仮想通貨市場で見られた価格変動は行き過ぎたものであったと語りました。
2017年末には確かに価格面でオーバーシュート(*1)が見られました。非常に単純なホワイトペーパーを用いたシンプルなプロジェクトに多くの人々が慌てて投資を行なっていました。
そのような行き過ぎた投資が行われた後には、当然価格が下がります。
(*1)オーバーシュート:行き過ぎた変動のことを指す、マーケット全般で使用される用語。
2017年末の仮想通貨市場では急激な価格高騰が起きており、ビットコイン価格は一時的に220万円近くまで上昇しました。2019年1月時点の仮想通貨全体の時価総額は約13兆円となっていますが、当時の時価総額は約87兆円ほどにまで上昇していました。
仮想通貨業界の成長に反する下落相場
2017年末の行き過ぎた価格上昇によって、昨年1年間は下落が続くことになりましたが、Changpeng Zhao氏は現在の仮想通貨市場は「逆に下方へとオーバーシュートしている」と語っています。
現在、私たちは非常に長い弱気市場にいます。おそらくこれはビットコインの歴史上最長の長さでしょう。
私の個人的な見解では、現在の市場は下側に行き過ぎています。
Changpeng Zhao氏は「現在のビットコイン価格が下がり過ぎている」という見解の理由として、仮想通貨業界全体が現在も成長を続けており、非常に多くの人々が関わりを持っていることをあげています。
実際にBINANCEが最近新しく欧州地域で立ち上げた仮想通貨取引所「Binance Jersey(バイナンス・ジャージー)」には、オープン当初から非常に多くの登録依頼が殺到しており、本人確認手続きが追いつかないほどの状態になっていることが報告されています。
ビットコインなどの仮想通貨を購入したいと考えている人が非常に多いことは、世界各国から報告されている調査結果でも明らかになっており、技術的な研究開発の面においても順調に成長を続けていることを示すデータが数多く報告されています。
このような様々なことから最近では「現在のビットコイン価格は下がり過ぎている」と語る専門家の人々も多く見られており、2019年にはビットコインは適正価格まで回復するはずだという意見も出ています。
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2019年1月22日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、2018年12月16日に36万円近くまで下落して以降、やや回復の兆しも見られていましたが、2019年1月22日時点では再び下落する傾向が強まっており「1BTC=389,722円」で取引されています。