ビットコイン(Bitcoin/BTC)を強く支持していることでも知られるTwitter(ツイッター)とSquare(スクエア)のCEO:Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は、2019年2月11日にPodcast(ポッドキャスト)に出演した際に、同社の決済アプリ「Cash」にLightning Networkを統合するはっきりとした意思があることを明かし、ビットコインの魅力などについても詳しく説明を行いました。
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Lightning Networkの導入「”if”ではなく”when”」
Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は、Stephen Livera(ステファン・ライブラ)氏のPodcastに出演した際に、Square社が提供しているモバイル決済アプリ「Cash(キャッシュ)」に「Lightning Network」を組み込むのは”時間の問題”だと語りました。
Lightning Network(ライトニング・ネットワーク)を採用すれば、ビットコイン(BTC)の送金速度を大幅に向上させることが可能になり、少額決済(マイクロペイメント)も安い手数料で容易に行うことができるようになります。この技術はビットコインの問題点に対する解決策として以前から注目を集めており、2018年に大きな進展があったことなどによって今後の普及にさらに期待が高まっています。
ドーシー氏は「この技術を”Cash App”に取り入れるか?」という問いに対して、「採用するかどうか」ではなく「”いつ”採用するか」の話だと回答しました。
私たちは大規模な販売者ネットワークを有しており、ビットコインを限りなく速く、効率的に取引できるようにしたいと思っています。
「if(もし)」ではなく「when(いつ)」です。
ビットコインは「インターネットの理想」に近い
ジャック・ドーシー氏はビットコインを非常に高く評価していることでも知られており、最近では仮想通貨業界で話題となっている「Lightning Torch(ライトニング・トーチ)」に参加したこともニュースとして注目を集めました。
Lightning Torch(ライトニング・トーチ)は、ライトニング・ネットワークを通じて少額のビットコインを他のユーザーに送金し、受け取ったユーザーも少額のビットコインを上乗せして別のユーザーに送金することによって「聖火リレー」を繋ぎ、Lightning Networkの知名度を高めることを目的とした取り組みです。
最近では仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)のCEOであるChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏が、テスラ・モーターズのElon Musk(イーロン・マスク)氏にリレーを繋いだことでも話題となっています。
ビットコインをこよなく愛しているドーシー氏は、リレーに参加した際に「保有している仮想通貨はビットコインだけである」ということも明かしています。今回のインタビューでビットコインを支持する理由について尋ねられたドーシー氏は「ビットコインの様々な面が”インターネットの理想”に近い」という点を挙げました。
私はビットコインの全てがインターネットの理想に非常に近いものであると思っていて、そこに大きな魅力を感じています。インターネット上で理想化されたビットコインは、インターネット上で創造され、インターネットを通じて解放され、インターネットを通じて発展を続けています。
またドーシー氏は、ビットコインがその他の仮想通貨よりも優れている点として「ビットコイン」というブランドがすでに世界中の人々に浸透していることをあげており、ビットコインが何なのかを理解できていない人でも、それが”デジタル化された通貨・お金・資産”であることは理解していると説明し、『汎用的な”分散型コンピューティング”などに近いその他の仮想通貨に比べて、”ビットコインは一番通貨になりたがっている”と思う』と語っています。
Lightning Networkが世界中で広く普及するようになれば、ビットコイン(BTC)は本格的に”新しい通貨”としての機能を発揮することができるようなります。現在も順調に普及が進んでいることも考えるとビットコインが一般社会で日常的に使用される未来はそう遠くないようにも感じられます。
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2019年2月12日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、今月9日に約41万円近くまで上昇しましたが、その後は40万円前後での推移を続けており、2019年2月12日時点では「1BTC=400,912円」で取引されています。