Ripple社の国際送金技術「商業銀行に使用を推奨」サウジアラビア通貨庁(SAMA)

by BITTIMES   

サウジアラビアの中央銀行Saudi Arabian Monetary Authority(SAMA)でイノベーション責任者を務めているMohsen Al Zahrani(モフセン・アル・ザフラニ)氏は、SAMAが同国の商業銀行に対してRipple(リップル)社の技術を使用するように推奨し、そのための教育などのサポートを積極的に行なっていることを語っています。

こちらから読む:XRPレジャーのアカウント数"150万"を突破「Ripple」関連ニュース

中央銀行が教育を支援「技術導入を推進」

サウジアラビアの中央銀行であるSaudi Arabian Monetary Authority(SAMA)は、ブロックチェーン技術を用いたトークンの発行や仮想通貨の取り扱いに対して慎重な姿勢を見せていますが、Ripple社のテクノロジーに関しては前向きな姿勢を見せています。

Ripple社とSAMAが契約を結んだことによって、サウジアラビアでは徐々にRipple社の技術を導入する動きが進んできており、これまでに2つの銀行がRipple社のソリューション「xCurrent」を導入することを発表しています。

SAMAのイノベーション責任者であるMohsen Al Zahrani(モフセン・アル・ザフラニ)氏は、ブロックチェーンフォーラムの中で、Ripple社の技術導入を推進するために同国の商業銀行に教育を行い、技術の使用を推奨していることを語っています。

ー 私たち(中央銀行)はRipple社の技術を導入していませんが、Ripple社と協力して商業銀行にその技術に関する教育を行い、使用することを推奨しています。

ー この四半期(2019年第1四半期)に2つの銀行がRipple社の技術を稼働します。

Mohsen Alzahrani ー SAMA

SAMAが現地の銀行に使用することを推奨している「xCurrent」は、安い手数料で大量の取引を瞬時に処理できることが特徴です。このソリューションはRipple社が提供している3つのソリューションの中の1つであり、クロスボーダー取引をエンドツーエンドで追跡することを可能にします。

「xCurrent」は仮想通貨XRPを使用したものではありませんが、Ripple社が提供する「xRapid」を採用すれば、仮想通貨XRPを介すことでより効率的に国際的な送金を処理することができるようになります。

SAMAは、入出金、国内のATM、銀行、POSなどといった幅広いネットワークを統括している中央機関であるため、SAMAがRipple社の技術導入を推奨しているということは大きな意味を持ちます。2018年10月にザフラニ氏は、テクノロジーの発展に伴う取り組みについて次のように語っていました。

私たちには効率化よりも大事なものがあります。私たちは"反デジタル"ではないため、独自のデジタル通貨の発行に向けた実験を進めていますが、何が課題であり、誰がそれをコントロールし、誰がそれを保証するのか、という問題があります。

サウジアラビアで進められるブロックチェーン技術活用に向けた大規模な取り組みの一環としてRipple社の技術が採用されていることは「RippleNet」の拡大にも重要な影響を与えると言えるでしょう。今年1月には、同国の大手銀行であるSaudi British Bank(サウジ・ブリティッシュ・バンク/SABB)が「RippleNet」に参加したことが明らかになっています。

現時点は分かっている情報では、SAMAからRipple社の技術をテストする許可を受けた銀行は3行あることが分かっていますが、これらの技術が実際に使用され始めれば、同国でもさらに多くの銀行が「RippleNet」に参加する可能性があります。

2019年2月14日|リップル(Ripple/XRP)の価格

リップル(Ripple/XRP)の価格は今月9日に35円近くまで上昇して以降、横ばい状態が続いており、2019年2月14日時点では「1XRP=33.66円」で取引されています。

2019年2月7日〜2019年2月14日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)2019年2月7日〜2019年2月14日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)

bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

Cardano(ADA)は「次のイーサリアムキラー」となるか?PrimeXBTアナリスト Kim Chua氏

Cardano(ADA)は「次のイーサリアムキラー」となるか?PrimeXBTアナリスト Kim Chua氏

Amazonで仮想通貨が使える「Purse」サービス終了へ

Amazonで仮想通貨が使える「Purse」サービス終了へ

カルダノブロックチェーンが農業を救う|世界で活用される技術とビジョン

カルダノブロックチェーンが農業を救う|世界で活用される技術とビジョン

ビットコインが郵便局で購入可能に!【オーストリア】

ビットコインが郵便局で購入可能に!【オーストリア】

ビットコイン売り圧力増加の懸念材料?米政府が「シルクロード関連のBTC売却」開始

ビットコイン売り圧力増加の懸念材料?米政府が「シルクロード関連のBTC売却」開始

暗号資産交換券が当たる「2つの共同キャンペーン」開始:新生銀行×SBI VCトレード

暗号資産交換券が当たる「2つの共同キャンペーン」開始:新生銀行×SBI VCトレード

注目度の高い仮想通貨ニュース

コインチェック:スマホアプリで「ビットコイン相場予想」提供開始

コインチェック:スマホアプリで「ビットコイン相場予想」提供開始

TikTok関連企業が「Suiブロックチェーン」を採用|BytePlus・Mysten Labsが提携

TikTok関連企業が「Suiブロックチェーン」を採用|BytePlus・Mysten Labsが提携

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

金持ち父さん著者:キャシー・ウッド氏の「1BTC=230万ドル予想」を支持

金持ち父さん著者:キャシー・ウッド氏の「1BTC=230万ドル予想」を支持

仮想通貨ニュース週間まとめ「JMY・XYM・ADA・SHIB」などの注目記事をまとめて

仮想通貨ニュース週間まとめ「JMY・XYM・ADA・SHIB」などの注目記事をまとめて

カルダノ大型イベント「Cardano Summit 2024」チケット販売開始|数量限定の早期割引も

カルダノ大型イベント「Cardano Summit 2024」チケット販売開始|数量限定の早期割引も

仮想通貨ニュース週間まとめ「BTC・WLD・ADA・SHIB」などの注目記事

仮想通貨ニュース週間まとめ「BTC・WLD・ADA・SHIB」などの注目記事

ワールドコイン(WLD)独自のL2ブロックチェーン「World Chain」発表

ワールドコイン(WLD)独自のL2ブロックチェーン「World Chain」発表

カルダノウォレット「Lace」取引内容確認で嬉しいアップデートを実施

カルダノウォレット「Lace」取引内容確認で嬉しいアップデートを実施

BCG大手MOBOX:3月29日「$MDBLのフェア・ローンチ」開始予定!

BCG大手MOBOX:3月29日「$MDBLのフェア・ローンチ」開始予定!

ビットコインレイヤー2プロジェクトBEVM、1000万ドル融資を達成!完全分散化、EVM交換性を備えたソリューションの実態に迫る

ビットコインレイヤー2プロジェクトBEVM、1000万ドル融資を達成!完全分散化、EVM交換性を備えたソリューションの実態に迫る

STEPNとadidasが初提携、限定NFTスニーカーを発売

STEPNとadidasが初提携、限定NFTスニーカーを発売

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す