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60秒で「独自ブロックチェーン」構築|AmazonとKomodoが開発キットを提供


ブロックチェーンの構築は”専門的な知識を持っている人にしかできない”というのがこれまでの常識でしたが、そのような状況はこれから変わっていく可能性があります。海外の仮想通貨メディアである「Decrypto」は、アマゾン(Amazon)とコモド(Komodo/KMD)が”わずか60秒”で独自のブロックチェーンを作成することができる「Chain Lizard(チェーンリザード)」と呼ばれるツールを提供していることを報告しています。

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ブロックチェーン開発キット「Chain Lizard」

アマゾン(Amazon)とコモド(Komodo/KMD)のパートナーシップを通じて提供されているブロックチェーン開発キットは「Chain Lizard(チェーンリザード)」と呼ばれています。海外の仮想通貨メディアである「Decrypto」の報道によると、この「Chain Lizard」を使用すればコモドネットワーク上に”わずか60秒”で独自のブロックチェーンを立ち上げることができるとされています。

ブロックチェーンの立ち上げは、
1.ブロックチェーンの名前を入力
2.プレマイニングを行うコインの枚数を入力
3.ブロックチェーンネットワークのノード数を選択
という簡単なステップで完了するように設計されており、これらの情報を入力して少し待つだけでブロックチェーンネットワークを立ち上げることができると説明されています。

報道によると、アルファ版はすでに公開されており、2019年の第2四半期には完全版がリリースされる予定だと伝えられています。また完全版が利用可能になると、カスタムブロックチェーンが提供されるだけでなく、ノード、ブロックチェーンエクスプローラ、ソフトウェアウォレットなども含まれた完全なエコシステムを構築することができるようになるとも伝えられています。

しかし現時点では、このツールによって構築されたブロックチェーンを実際に使用できるものにするためには独自のノードを設定するなどといった手間のかかる複数の作業が必要になるとも報じられているため、実用的なツールとして広く利用されるまでにはもう少し時間がかかると考えられます。

Amazon上の「新たな開発キット」に期待

実際にどのようなことに活用できるかについては今のところはっきりしていないものの、Amazon上のサービスとしてこのようなツールが開発されているという事実は注目に値します。より簡単な作業で気軽に独自のブロックチェーン・ネットワークを構築できるようになれば、さらに多くの可能性が生まれることが期待されます。

Amazonのプラットフォーム上では、すでに複数の「ブロックチェーン開発キット」が提供されており、イーサリアムなどのブロックチェーン上で作業できるものなどもリリースされています。

イーサリアム(Ethereum/ETH)の誕生などの影響によって急激に増加した仮想通貨やブロックチェーンは、有望なプロジェクトと共に多くの混乱や問題を引き起こすことになりましたが、そのような経験の上に構築される「新しいブロックチェーン開発キット」はより理想的なツールとして新たなイノベーションを促進する可能性を秘めているとも言えるでしょう。


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