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スイスの大手銀行「Julius Baer」が仮想通貨市場に参入|デジタル資産の需要増加に対応


スイス最大の民間銀行の1つであるJulius Baer(ジュリアス・ベア)は、2019年後半にデジタル資産サービスの提供を開始するために仮想通貨に特化した銀行サービスを提供する「SEBA Crypto AG」と提携したことを発表しました。同国の大手銀行である「Julius Baer」の参入によって、仮想通貨市場がさらに拡大すると期待が高まっています。

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Julius Baer(ジュリアス・ベア)は、スイス最大の都市チューリッヒに本社を構え、富裕層や同族会社向けに銀行サービスを提供しているプライベート・バンクです。同国を代表するプライベートバンキング専業大手である「Julius Baer」は、モナコ・ドバイ・シンガポールなど世界50ヶ所以上に拠点を構えており、Julius Bär Gruppe AG(ジュリアス・ベア・グループ)としてスイス証券取引所にも上場しています。

ジュリアス・ベアは2019年2月26日の発表で、顧客からの需要を満たすためにデジタル資産の保管、取引、投資ソリューションを提供していく方針を発表しました。同銀行は、これらのサービスを提供するために、スイスを拠点に仮想通貨に特化した銀行サービスを提供している「SEBA Crypto AG(SEBA)」と提携しています。


Julius Baerは、SEBA Crypto AGとのコラボレーションを通じてクライアントの皆様に様々な新しいデジタル資産サービスを提供できることを大変嬉しく思います。

SEBA Crypto AGは、2018年9月に1億300万ドル(約114億円)以上の資金を調達した企業であり、Julius BaerもSEBAに投資している機関の一つであると伝えあられています。

今回発表された契約はSEBAが同国の金融規制当局である「スイス金融市場監督局(FINMA)」から銀行および証券ディーラーのライセンスを受けた時点で有効になります。

SEBAのウェブサイトによると、同社は昨年6月時点でFINMAに申請書を提出しており、今年の第2四半期に仮想通貨銀行業務を開始する予定とされています。また同社は今年の第3四半期に行うイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の準備も進めているとのことです。

Julius Baerのマーケティング部門トップである(Peter Gerlach)ピーター・ガーラック氏は、今回の発表の中で次のように語っています。

Julius Baerは、今後デジタル資産は投資家のポートフォリオにおける「正当で持続性のある資産クラス」になると確信しています。

SEBAへの投資とパートナーシップは、同社が仮想通貨の分野において顧客に価値を与えるイノベーションを切り開いていく姿勢の表れです。

キャッシュレス化が進むスイスの大手銀行が仮想通貨を受けれることによって、より多くの投資家が仮想通貨市場に参入するきっかけになると期待が高まっています。