DIAMOND・online が伝えたところによると「コインチェック騒動のさなかに 1,363億円相当の資金移動、不正送金疑惑が浮上」とのことです。
DIAMOND・online からの第一報では 373億円の資金移動とのことでしたがその後修正されております。
2018年、年初早々 1月26日に仮想通貨取引所「コインチェック」にて発生した約 580億円分に相当する仮想通貨 NEM(ネム)を流出させた仮想通貨史上最大のハッキング事件から数日、被害にあったユーザへの日本円での返金を表明している同社は現在立ち入り捜査の真っ只中であります。
その裏で 1,363億円超の不可解な送金が行われているとの疑惑が DIAMOND・online 編集部の取材で浮上、利用者は困惑を隠しきれないようです。
流出させた犯人は未だに見つかっておらず、現在コインチェックではビットコイン以外の仮想通貨の取引が全面停止となっています。
立ち入りの捜査は今も続いており、並行してホワイトハッカーと呼ばれている善意のハッカーやNEM財団が協力し収束を図っていますが、流出後さらに複数の仮想通貨ウォレットへの分散が確認され今では海外までにも送金されたことで事態は悪化の一途を辿っています。
そんな中、今回ダイヤモンド・オンライン編集部の取材で分かった疑惑がさらに大きな問題になる可能性があります。
なんと NEMとは別に 373億円に相当する仮想通貨リスク(LISK)が、特定のアドレスへと移動されていたというのです。
リスク(LISK)送金の概要
コインチェックのメインウォレットと思われるアドレスから特定のアドレスへの仮想通貨リスク(LISK)の送金は NEM の流出のすぐ直後で
1月26日の12時16分から始まり
- 12時16分に 3LSK
- 12時35分に 1LSK
- 12時37分に 100LSK
と小刻みに特定のウォレットに送金され、途中でわずかに戻されもしながら増加していき
- 12時47分に 10,000LSK
- 12時51分に 20,000LSK
- 12時52分に 10,000,000LSK
- 12時54分に 41,800,000LSK
と徐々に規模を拡大し、少し間をおいて
「翌 27日の 14時39分に 3,149LSK」が送金されているとのことです。
27日の 14時39分と言えば記者会見が終わった時間よりもさらに更に遅い時間であるため、記者会見前後の時点でわかっていたことだと思われます。
総額としては、1月26日 12時の時点で「1LSK は 2,629.572円」であった事を元に計算されており、コインチェックのメインウォレットからこのアドレスに送られた合計額は、1月26日 12時時点で日本円に換算して 1,363億円に相当します。
また仮想通貨の取引が記録されている台帳を確認してもこのアドレスは 26日以前には存在せず、またコインチェックからの送金の受け取りのみにしか使われていませんでした。送金の時間帯も事件の時間と同じ時間帯である事も考えると、一切の関係がないとは言えない状況となっています。
アドレスの持ち主は匿名ですのでもちろん分かりませんが、コインチェックの関係者がこの送金に気付いていない可能性は低く何かしらの理由があるのではないかと思われます。
DIAMON・online の記事の最後には、コインチェック側に質問状を送ってはいるが 2月1日午後 5時の時点での回答はなかったとされています。
この件に関しては当メディアも只今問い合わせており、続報が入り次第速報でお知らせさせていただきます。
詳細は DIAMOND・online 元記事からどうぞ
>>コインチェック騒動のさなかに1,363億円の資金移動、不正送金疑惑が浮上