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ブロックチェーンで「信用組合ネットワーク」構築へ|IBMとCULedgerが提携


ブロックチェーンコンソーシアムである「CULedger」は、金融協同組合や信用組合により良いビジネスモデルを提供するため、IBMと共同で新しいアプリケーションを開発する事を発表しました。これらソリューションにはIBMが開発した「Hyperledger Fabric(ハイパーレジャー・ファブリック)」も用いられます。

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信用組合などのために新たな金融サービスの提供を目指し、様々なプライベートブロックチェーンを試している「CULedger」は、新たにIBMが提供するブロックチェーン「Hyperledger Fabric」を利用する事を発表しました。これにより不変の監査証跡を作成でき、新しいビジネスモデルや、既存のビジネスモデルの変換、幅広い会員の獲得などが可能になると伝えられています。

IBMが提供する「Hyperledger Fabric」を使用する事によって、
・ID認証やKYC(本人確認)のコンプライアンス向上
・貸し付けや支払いなどのサービス改善
を図ることができるとされており、2019年後半には「CULedger」に加入している信用組合などのメンバーに提供される予定だと報じられています。

なお、Hyperledgerとは仮想通貨を発行せず、様々な分野に応用可能なオープンソースのブロックチェーンプラットフォームであり、信頼性や透明性を確保することを目指している多くの企業が開発・参加しています。

信用組合サービス組織(CUSO)である「CULedger」は、先月1,000万ドル(約11億円)を資金調達に成功しており「R3/Hedera/Evernym」とも提携を結んでいます。今回新たにIBMとの提携が発表されたものの、これまでのパートナー関係は維持すると報じられています。

CULedgerの主力ソリューションとして知られる社内のID管理サービス「MyCUID」は、Hyperledger IndyをベースにEvernymと共同で開発されており、ID認証をより強固にしたサービスを提供しています。この「MyCUID」は、信用組合がネットワーク上のあらゆる信用組合間で取引を行う事ができる共有金融サービス支援に役立つものとなっています。

信用組合業界は、これまで2億6,000万人以上の会員にサービスを提供しており、ブロックチェーン技術を採用することにより、より安全で速く効率的な取引を可能にし、また金融機関のサービスにアクセスできない中小企業を助ける事も可能にします。


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